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けったくその反骨精神 (本気のスイッチの入れ方)

メルマガ再録 (2005年12月26日 第9号より)


「けったくその反骨精神」とは、自分の本気にスイッチを入れる方法です。
本気になると周囲はみんな協力者になってくれます。

<けったくその反骨精神>

1.けったくその反骨精神って何?

 この言葉は私のオリジナルです。
 つまり、スイッチが入るか入らないかのターニングポイント(分岐点)での思考を私なりに表現した言葉です。
 「やるのか? やらんのか?」と問い詰められた時、「う~ん、困ったなぁ」・・・「やります!」って言う時にスイッチがポンと入るわけです。
 「困ったなぁ」と思っている時点ではリスクを先に考えているので、出来ればしたくないという保身の考えが頭をよぎっているわけですね。
 だけど、「します」と言ったほうが長い目で見れば自分にとって良いことだとも分かっているので、いわゆるジレンマに陥っているわけです。
 そのしたくない理由を克服(クリヤー)出来ればその先に良いことが待っていると分かっているので、その両方が頭の中を駆け巡って、損得を瞬時に考えているわけです。
 で、その時、そのマイナス面とリスクを「ええ~い!」とばかりに気合で振り切って、「も~分かった、やったるぞ~~頑張ろう!」と瞬時に思える思考法が、この「けったくその反骨精神」なわけです。

2.故事にならう

 人間、居直ると凄い力を出します。
 その例を故事にならって勉強しましょう。
 (1)「窮鼠猫を噛む」(きゅうそねこをかむ)
  聞いたことありますよね。追い詰められたネズミは、「もうだめだ!これでは食われる!」と思った瞬間、逆に猫を襲います。絶体絶命になれば弱者が強者を破ることもあるという例です。
 (2)「火事場のくそ力」
  これは、自分の家が火事になって、中に子供などが閉じ込められている場合、不思議な力が働いて、普段なら担げないタンスでも動かしてしまい子供を救出した、なんてことを聞きます。
  後からそのことを振り返っても、絶対無理ということをなぜそんなことが出来たのか、分からないと言う様なことがあります。要するに、潜在能力は凄いパワーを秘めているということです。
 (3)「背水の陣」(はいすいのじん)
  川や沼などを背にして陣を作り、兵士が後ろに逃げられない様にして必死に戦わせるようにし向ける陣形のことです。
  漢の国の王の劉邦(りゅうほう)の元に名将として名高い韓信(かんしん)という武将がいた。この韓信(かんしん)が趙(ちょう)の国と戦った時にこの方法を利用して、見事に勝利を収めたということからこの語ができた。後が無いと思うと、その集中力によりパワーが最大限に発揮されるということですね。
 (4)瓶割り柴田(かめわりしばた)
  六角軍の勢いに劣勢だった柴田勝家は日を期して城を打って出ることとし、その前日、籠城戦と食料の欠乏のため、ゆるんだ志気を高めるために、勝家は城兵を前にし、長刀の柄で最後の水を貯めた瓶を割って見せた。つまり、このままむなしく死を待つか、それともここを先途と打って出て活路を開くか、この決断を促したのである。
  翌日未明、総勢800余名を引き連れた勝家は城門を開くと、山を揺るがすばかりの鬨(とき)の声をあげて六角軍の本陣をめがけて、打って出た。不意をつかれた六角軍は総崩れとなって、300余名が戦死したという。
  死ぬ気になれば、凄い力が出るということですよね。

3.本気になる

 要するに、「居直り」です。「本気モード」です。
 考えている内は建前です。やることが本音、本気です。
 そのスイッチをパチンと入れるのに、「くそったれ!やったらええねんやろ!」と居直ることです。
 人間、本気になるのが恐いんです。
 本気が続くかどうか、自分自身を疑っているんです。
 続かなかったら、周囲から「やっばりなぁ」と非難されるのが恐いんです。
 要するに、自分に自信が持てないことの裏返しが、「でも~~」であったり、「ええ~~!」であったりします。
 そこで、「けったクソ精神」の出番です。
 「やります!」と、ノー天気に言うのです。
 後は、どうにかなるんです。
 ここが吹っ切れない!
 目をつむって、清水の舞台から飛び降りるのです。
 自分に解決できない問題は与えられないんです。
 それを言ってしまえば、後はメチャメチャ楽です。
 「はい、わかりました。それもやります、これもやります。」と言うことです。
 ウジウジしていないので、スッキリします。気持ち良いですよ。
 「それもするの?」なんて言わない。「それもします。」これ一本槍です。相手のためにするのではありません。自分への挑戦です。
 自分のレベルを上げる、学習する、ノウハウを身に付けるために、たったこの「くそったれ精神」「けったくその反骨精神」が、全て前向きに変えてくれます。
 「ええ~~?いやだぁ!」なんて言ってれば、なりたい自分にはなれません。一歩、いや半歩踏み出せはいいんです。
 その勇気を持ちましょう。
 それが、心と技のあいだの第1歩です。
 やり方が分からないので踏み出せない人は、今まで発行してきたメルマガのバックナンバーを読んだり、これから発行する行動の仕方についてのDOHOW(ドゥーハウ)を、しっかり勉強して下さい。

4.まずYES、そしてBUT

 「YES、BUT」の法則がありますね。
 どんなことを前にしても、まずYESと肯定して、BUTと出来ない理由を言います。
 通常はここで終わりですが、賢い読者の方はもうお分かりですよね。
 これだけで済ませてはいけません。その依頼に対して、こうすれば出来ると思いますという、提案を添えなければ一人前ではありません。
 これも、まず受け入れるということからのスタートですよね。
 そして解決策を考える。
 これも結局は「くそったれ精神~けったくその反骨精神」と同じです。

5.まとめ

 いかがでしたか?
 今回のこの「けったくその反骨精神」。
 そういえばそうやなぁ!と思った方は、早速やってみて下さい。
 人生、劇的に変わりますから。
 やってみて、具合が悪いなら、メール下さい。アドバイスします。

6.次回案内

 今回から、心構え系に入ってきました。
 今までとは少し感じが変わったでしょう!
 こちら寄りのテーマの方が文章的には面白いと思いますが・・・・
 えっ!一緒? おもろない? ・・・失礼しました。
 次回は、「A→D変換」というテーマをお話します。
 アナログ的発想・表現を、行動に移すための重要テーマです。
 お楽しみに!

ではまた次回お会いしましょう!

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