美容室/ヘアーサロンの会計・税務知識。経営実務コンサルティングのシーケン社。美容室/ヘアーサロンの業界経験は16年と豊富

美容室/ヘアーサロンの 会計・税務知識(1)

1.はじめに

  • ずさんな会計処理、いい加減な申告をしていては、サロンの成長につながりません。初めからきっちりしたしつけの元に、金銭・税務管理をしましょう。

2.開業準備時点で把握/設定すべきもの

  • 開業時点は借入れや、経費がごちゃごちゃになりがちですので、資金の流れを始めからきっちり把握しておくことが肝心です。
  • まずは、自己資金、借入金(借入先)、返済方法(銀行/個人)等の資金の出所を明確にします。友人からの借入は、借用書を作成しておきます。
  • 支払金額の明細(資産・経費共)もはっきりさせます。
  • 店舗の賃貸契約書・領収書、店舗内装費・販促物・美容材料・小物の見積書/請求明細書/領収書を残しておくこと。
  • これらの内容から減価償却すべきものを選んで、減価償却額の計算を行います。
  • メインバンクを設定し、サロン専用通帳を作成します。家庭(家事)の引落し等と混在しないこと。
  • 売上、給料、仕入等について締め支払日の設定をします。
  • 社会保険、雇用保険への加入を行います。
  • 記帳担当者を決定し、毎日確実に記帳します。

3.申告

  • 個人の申告方法には、「白色申告」と「青色申告」があります。
  • 青色申告で、帳簿を付けることにより各種特典を受けることが出来ます。
  • 「青色専従者控除」の制度もあるので、家族の従事者の給与も経費として落せます。但し、オーナーの給与は経費とはなりません。
  • 開業後2ヶ月以内に青色申告の届を出すことが出来れば、青色で申告した方が得です。
  • 法人申告は、オーナーの給与は経費となります。
  • グループで一つの法人にするということは、あまりメリットがありません。
  • オープンの年の申告は、売上から経費を差し引いた利益から、減価償却費以外に、開業に要した費用等を差引くので、オープンの年は黒字になりにくいものです。
  • 赤字なら申告しても税金はかかりません。

4.利益計算と税金

  • 利益計算は次の式で求めます。
      原価=期首在庫高+仕入−期末在庫高
      粗利=売上−原価
      利益=粗利−経費
  • 課税対象額(国税)は次のように求めます。
      課税対象額=所得−控除額合計
    • この課税対象額に対して、税額表により計算されます。
  • 住民税・事業税も所得を基準にして課税されます。
  • 減価償却
    • 使用および時の経過のため固定資産に生ずる減価を、各決算期毎に費用として人為的に配分計算をするものです。
    • 定率法は最初が多く計上され、徐々に少なくなる計算方式です。
    • 定額法は一律で計上されます。
    • 設備により耐用年数が設定されています。
  • 消費税
    • 年商3,000万円以上になった年度を基準年度として、2年後から納税義務者となり、消費税を納税します。
    • 会社で資本金1,000万円以上の場合は扱いが異なります。