能力開発メールマガジン 心と技のあいだ vol.054

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
            【心と技のあいだ】
            vol.054 2007.11.26
   発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

          〔 ミシュランガイド 〕

 11月22日にミシュランガイド東京版が発表されて、各方面を賑わし
ていますが、さてどうでしょう?
  とあるホームページNEWSからの抜粋です。
  <ここから>
  東京ガイドに掲載されたレストランは150軒で、世界中のミシュラン
ガイドで初めて掲載されたレストランすべてに星がついた。最も卓越した
料理と評価される「三つ星」には8軒が選ばれた。
   ・神田(日本料理)
   ・カンテサンス(現代風フランス料理)
   ・小十(日本料理)
   ・ジョエル・ロブション(現代風フランス料理)
   ・すきや橋 次郎(日本料理 寿司)
   ・鮨 水谷(日本料理 寿司)
   ・濱田家(日本料理)
   ・ロオジエ(フランス料理)
  これで、ミシュランガイドの三つ星レストランは世界中で68になった。
  「二つ星」には25軒、「一つ星」には117軒が選ばれた。
  ガイド全体では、日本料理が6割を占め、他にフランス料理、イタリア
料理、スペイン料理、中華料理などが掲載されるとともに、28軒のホテ
ルが紹介されている。
  ガイドブックには、味を評価する「星」の格付けのほか、レストランや
ホテルの快適度、車椅子対応があるかどうかなど施設・サービス面での評
価、さらに各レストランについて客の迎え方、料理が出るまでの待ち時間
なども調べられ、コメントが掲載されている。約16万軒あると言われる
東京のレストランから、まず1500軒を「プレリスト」として選び、日
本人とヨーロッパ人の5人の覆面調査員が1年半かけて訪ね歩いた。盛り
付けの見た目や味のほか、食材の鮮度、仕込みの度合いなどによって星の
数を評価しているという。
  和食への評価が高まっていることから、既に発行されているニューヨー
クガイド版やサンフランシスコ版でも、計5軒の日本料理店が星を獲得し
ている。
  <ここまで>
  発表の前日に掲載された読売新聞のコラムに次の記事がありました。
  <ここから>
  前略
  鋭敏な舌の持ち主には絶品の味を探し出す愉楽がある反面、普通の人な
らばおいしく頂く料理に顔をしかめることもあるだろう。世に言うグルメ
であること、ないことの禍福は定めがたい。美味探訪に暇をいとわない食
いしん坊諸氏には「福」であるのか、はたまた財布のやせる「禍」である
のか。料理店を星の数で格付けした「ミシュランガイド」の東京版がアジ
アで初めて出版されると言う。最高の「三つ星」評価(そのために旅行す
る価値がある卓越した料理)には都内の日本料理、すし店の計8店が選ば
れ、昨日の朝刊に一覧が載っていた。訪ねてみたいようでもある。出来合
い歓迎、どこで何を食べても常に満ち足りる「三つ星内臓」のわが舌を顧
みれば、訪ねる甲斐がないようでもある。禍福のはざまで店名のリストを
ぼんやり眺めている。
  <ここまで>
  そうですよね。
  なんかグルメでないと、食通でないように思われる風潮がありますね。
  時々、「谷口さんはグルメですか?」と聞かれることがありますが、私
は敢えてこう答える様にしています。
  「私は、世間で言うところのグルメではありません。美味しく頂くこと
に重点を置いています。そういう意味では、家内の作る料理に勝るものは
ないと確信しています。高級食材、高級サービス、高級金額には、仕事上
は興味がありますが、個人的には何の意味も感じません。」
  美味しいものは美味しいですが、グルメという言葉には、ちょっと反発
を感じる私でありました。

 さて、前回は「マインドデザイン」をテーマに、心・情緒の意味を調べ、
マインドレベルアップの取り組みまでを整理してみました。
  参考になりましたか?
  では、本編の始まりです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置
付けを確認しておきましょう。
<考え方の技術>  <考えを行動に移す技術>  <行動の技術>
    「心」→→●→→→→→→→→→→→→→→→→→「行動」
  修理完了しました。再開です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

         < ホロン >

1.はじめに

 2006年8月28日号の当メルマガNo.024の本文中に以下の文章
を掲載しました。
  <ここから>
  また、ホロン型組織というものもあります。
  ホロンの定義です。「全体の一部として機能もしているが、それ自体も
全体としての機能を持っている。ホロンは、全体子ともいう。」
  例えば、人体という全体を構成する要素(部分)である細胞も臓器も、ホ
ロンであると言えます。
  <ここまで>
  今回は、このホロンという考え方を経営に生かすポイントについて考察
を加えてみたいと思います。

2.身近なホロン

 上記にあったように人の身体はホロン構造になっています。
  1つの細胞はそれ自体が独立して1つの機能を果たし、上位の臓器とし
ての一部分になっています。臓器もそれ自体で独立した機能を持ち動いて
いますが、身体の一部品としての役目を担っています。
  「単に部品と言うイメージではなく」ということが大切なポイントです。
  また、家庭や球技などのチーム、プロジェクトチームなどもホロン的活
動であるということが言えます。
  家庭では、夫婦・兄妹の各人1人1人が最小単位ですが、家庭という一
つの単位を構成しています。チームも同じです。メンバーがいてチームが
あります。
  「One For All. All For One.」と言う言葉
がありますが、お互いが支えあっていると言うことで、まさにそのイメー
ジがピッタリです。
  もっと大きく考えると、会社もそうです。個人〜課〜部〜支店〜会社と
いう様に、それぞれが独立していて、全体としても機能しているのでホロ
ン的組織です。

3.ホロンと理念の浸透

 人間の場合、通常、意識と言えば顕在意識を表します。
  人間の臓器は、顕在意識で動かしているのではなく、身体の仕組み自体
が初めから自動的に動くように設計されています。
  ここに、経営理念の浸透およびエンパワーメント(権限委譲)との共通
点を見ることが出来るのではないかと思います。
  「各パーツは、あらかじめ決められた働きを、一々指示を受けずに自動
的にこなす」という内容を考えた時に、自然とリッツカールトンが頭に浮
かんできます。
  リッツのスタッフ全員は、とにかく理念を本当によく理解しています。
  理念の浸透の仕組みが一番であると言う見本みたいなものです。
  さらに権限委譲されたスタッフは、最大の効果を発揮したいという意識
が向上し、理念に沿った責任のある素晴らしい行動と結果を発揮するであ
ろう事は、容易に想像できます。
  要するに、「ホロンは各部署に完全に権限委譲(エンパワーメント)さ
れた状態である」ということです。

 少し余談ですが、人間は、まず生命維持という大命題が身体の組織全体
に組み込まれています。
  その内、免疫機能は最たるものです。
  怪我をすればすぐに止血のための機能が働き、異物が体内に侵入して来
た場合も同じ様に、抗体を作って阻止しようとします。
  身体は、この様に生命維持という命題に対し、各パーツが全力を挙げて
取り組むわけです。
  また、危険を感じたときなどアドレナリンを出して、一時的な興奮状態
を身体の全身に引き起こし、身構えさせます。
  ちなみに、アドレナリンについての薀蓄(うんちく)をひとつ。
  <ここから>
  交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か」のホルモンと呼ば
れる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられる
などといった状態に相当するストレス応答を全身の器官に引き起こす。
  その例として、
   運動器官への血液供給増大を引き起こす反応
   心筋収縮力の上昇
   心、肝、骨格筋の血管拡張
   皮膚、粘膜の血管収縮
   消化管運動低下
   呼吸におけるガス交換効率の上昇を引き起こす反応
   気管支平滑筋弛緩
   感覚器官の感度を上げる反応
   瞳孔散大
  などがあり、ヒトであれば一重に「興奮した状態を作るホルモン」とし
てよく知られている。
  <ここまで>
  生きたいという思いが強いほど、たくさんアドレナリンが供給されます。
  これと同じで、組織が危険にさらされたときほど、チームワークの結束
が強くなるのが良いチームです。
  この強さは、目的意識の強さと同じです。

4.ミーム

 さらに余談ですが、ミーム(meme)という言葉について一言。
  ではまた、ウィキペディアから。
  <ここから>
  ミームは、いわゆる文化的遺伝子と言われるもので、文化内の「変異」
が「遺伝(伝達)」的に承継され、「自然選択(淘汰)」される様子を進
化になぞらえたとき、遺伝子に相当する仮想の主体である。例として災害
時に飛び交うデマ、流行語、ファッション、言語など、すべてミームとい
う仮想の主体を用いて説明できるとする。例えば「ジーパンを履く」とい
う風習が広がった過程をミームの視点から捉え直せば、『1840年代後
半のアメリカで「ジーパンを履く」というミームが突然変異により発生し、
以後このミームは口コミ、商店でのディスプレイ、メディアなどを通して
世界中の人々の脳あるいは心に数多くの自己の複製を送り込むことに成功
した。』となる。訳語としては摸倣子、摸伝子、意伝子などがある。
  <ここまで>
  人に置き換えると、人は自分の意志で動いているのではなく、DNA中
にミームが乗り込んでいて、ミームが遺伝子(人間)を乗り物として利己
的に支配しているとする考え方があります。
  「利己的な遺伝子」リチャード・ドーキンス著など興味深い書籍がある
ので是非読んでみて下さい。
  会社の経営理念、サロンコンセプトがミームの様に浸透していれば、最
高なわけです。

5.ホロン思想を経営に生かす

 ホロン型経営はお勧めするところですが、その注意点もあります。
  まず、セクショナリズムの排除が上げられます。
  ウィキペディアより
  <ここから>
  「セクショナリズム(部局割拠主義)とは、集団・組織内部の各部署が
互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、
外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。官僚制にお
ける逆機能の一つとして指摘されたもので、組織内部の専門性を追求しす
ぎた結果起こってくる機能障害である。」
  <ここまで>
とあります。
  つまり、個々(部署)の働きを重視する余り、縦・横の連携がうまくい
かなくなるという問題が発生すると言うわけです。
  そういうことって、有り勝ちですよね。
  なぜか自分の部署を守ろうとするんですよね。
  それは、目的主義から行くと全くナンセンスなのですが、そうしないと
自分の今の安定した仕事が脅かされるというホメオスタシス(恒常性)が
働いて、保守的になっているんわけです。
  「良くなるからいいのに!」と思いますが・・・・
  つまり、利己的な思想、都合主義、目的意識の欠如、全体的視野の欠如
などが重なってこの問題が起こるわけです。
  そういうものを打開するためには、横断的プロジェクトなども効果はあ
るでしょうが、根本的には、会社の理念、お客様が求めること、何が大切
で、何が不要なことかをしっかりと浸透させるところから始めないといけ
ないですね。
  また別の打開策として、超法規的措置も効果というものもあります。
  これは、段階を飛び越えて、オーナー直結の部隊を作ったり、独自に動
くタスクフォース(特別作業班・機動部隊)を作ったりして、内部の改革
に当たるというものです。
  そのチームには通常の組織を超えた権限を持たせるもので、スピードや
改革を求める場合にはそういうやり方もあります。
  当然、エンパワーメントやクレド(経営信条)の徹底を行い、ホロン型、
自主活性化型経営を目指すことが、ホロン思想を根付かせる唯一、最強の
手法であることは間違いのないところです。

6.最後に

 今回は、やたらと他の文献からの抜粋を多用し、横文字が多くて難儀し
たかもしれませんが、専門用語は意訳(原文の表現にとらわれずに訳をす
る)すると意味が分からなくなるので、直接文章を掲載しました。
  結構知らない単語もあったと思うので、これらを自分のものにして、活
用して、キラッ!と知性が光るところを見せて下さい。
  受けたら報告して下さい。

 では、また次回お会いしましょう!

      <<<< 有益な情報コーナー >>>>

*********************************

【 感動セミナーDVD全8巻、絶賛発売中 】
  当社主催の感動セミナーDVDは、http://cken.netからお求め下さい。

*********************************

 最近、優れもののサロンコンピュータソフトを見つけました。
  基本買取価格50万円で、ハード・ソフトのメンテナンス付きです。
  会社もしっかりしており、お勧めです。
  ・基本=受付、精算、売上、顧客、在庫、各種レポート、保守サポート
  ・オプション=ポイントカードシステム、Eメール配信、携帯予約シス
         テム、携帯ポイントカードシステム、携帯ホームページ、
         レシートプリンタ、CTI(電話時顧客情報表示)
  詳しく知りたい方は、私まで連絡下さい。

*********************************

●編集後記

 このメルマガは、11月23日に書いています。
  明日〜明後日は以前から予定されている一泊二日、ヒューマンフォーラ
ム主催の大遠足会「九州の旅」です。
  だから今日しか時間がないので、何よりも優先して何とか書けました。
  読者も前回で201名と200名の大台に乗りました。

 来年2月より、このメルマガ「心と技のあいだ」のノウハウを直接伝授
するIDL個人能力開発講座のセミナーをスタートさせます。
  生きたノウハウを学びたい方は是非お越し下さい。
  また正式に案内させて頂きますが、速報として下記内容を掲載しておき
ます。
  会場 : 有限会社シーケン社
       大阪府守口市(京阪電車西三荘駅前徒歩3分)
  時間 : 毎月1火曜日 PM7:00〜9:30
  内容 : 第 1回  2/5 思考術(基礎編)
       第 2回  3/4 思考術(応用編)
       第 3回  4/1 リーダーの要件
       第 4回  5/6 企画書の作り方
       第 5回  6/3 コーチング
       第 6回  7/1 ファシリテーション
       第 7回  8/5 コンピテンシー・マネージメント
       第 8回  9/2 DOHOW
       第 9回 10/7 プロジェクトマネージメント
       第10回 11/4 出店計画
       第11回 12/2 夢のアプローチ

 ではまた、次回お会いしましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  有限会社シーケン社ホームページ http://cken.net
  有限会社シーケン社ブログ http://blog.livedoor.jp/ckensha/
  有限会社シーケン社Eメール info@cken.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

*********************************
■ウッディチキン会員受付中! http://woodychicken.com/
*********************************
●「心と技のあいだ」登録・解除http://www.mag2.com/m/0000166118.htm
*********************************