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【心と技のあいだ】
vol.056 2007.12.24
発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆
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〔 案ずるより産むが易し 〕
「出来ないのは、優先順位が低いだけ!
だからそのテーマを最優先に実行する。
そうして小さい達成癖・勝ち癖をつける。
最優先にするポイントは、〔軽くとらえる〕こと。
少しだけ取り掛かる。
ここが大事。
そうするとちょっと進む。
ちょっと進むと、次が見えてくる。
そしてまたちょっと進む。
そうしているうちに、かなり進む。
そうすると、かなり出来てくる。
それで楽しくなってくる。
楽しくなると、完成は間近。
きっちり仕上げて、はい出来ました。
世間ではこれを『案ずるより産むが易し(やすし)』という。」
8年経ってもスタイリストになれないスタッフがいます。
先輩、同僚から言われても、自分では努力しているのに、一所懸命して
いる積りなのに、なかなか技術が習得出来ません。
しかし、彼女は美容が好きで、お客様が好きなので美容師を辞めません。
そんな彼女は、お客様からは店で一番可愛がられています。
さて、あなたがオーナー、上司、同僚なら、彼女にどんな言葉を掛けて
あげますか?
前回は「アイスブレーキング」をテーマに、「自分の緊張をほぐす」と
いう課題と、「その場の緊張を緩和する」という2つの方向性について考
察し、「相手も同じ人間である」と大きく構えた時に、そのアイス(氷)
は薄くなって溶け去って行くということを考えました。
では、本編の始まりです。
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本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置
付けを確認しておきましょう。
<考え方の技術> <考えを行動に移す技術> <行動の技術>
「心」→→→→→→→→→→●→→→→→→→→→「行動」
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< コラボレーション >
1.はじめに
今回は「コラボレーション」について考えてみます。
コラボレーションという言葉の概念は、単に共同作業という感じでもあ
るし、協働やパートナーシップという意味もありそうだし、なかなか深そ
うなテーマなので、そのあたりを「心と技のあいだ」流に考察してみよう
と思います。
2.コラボレーションとは?
いつもの様に「コラボレーション」をパソコンで調べました。
「コラボレーション(英:collaboration)とは、共に働く、
協力するの意味で、共演、競演、合作、共同作業、利的協力を指す言葉。
しばしばコラボと略される。音楽、漫画、企業間など、また、ブランドと
雑誌、ショップなどの共同企画など、「コラボレーション」と呼ばれるも
のは多岐に渡る。」(ウィキペディアより)とありました。
さらに、関連項目としては、パートナーシップ、地域力、ソーシャルキ
ャピタル、コミュニティガバナンス(地域コミュニティの民主的ルール作
り)、まちづくり、意思決定、合意形成、エンパワーメント(権限委譲)、
ワークショップ、ファシリテーション、健康づくり、社会的相互作用と、
なにやら今までこのメルマガでテーマにしてきた項目も数多く列挙されて
おり、なにか非常に引き合うものがありそうです。
3.恐竜大作戦
先日、新聞に「ナレッジエンタ読本」の宣伝が載っていました。
詳しくは、下記を参照のこと。
http://www.mediafactory.co.jp
これを見てかなりショッキングでした。
たとえば、空想科学研究所の柳田理科雄氏と恐竜造形師の荒木一成氏に
よる「恐竜大作戦!」、作家のあさのあつこ氏と天文学者の福江純氏によ
る「近未来入門!」、さらに全駅下車達成者の横見浩彦氏と秘境駅訪問者
の牛山隆信氏による「すごい駅!」などの本が発刊されるという記事です。
さらに「空想のキッチン!」というタイトルで料理家のケンタロウ氏と
柳田理科雄氏の本も予定されています。
この本のシリーズの謳い文句は、以下の通りです。
「教養を遊べ!ナレッジエンタ読本」創刊! 道を究めた専門家と、好
奇心あふれるナビゲーターが手を組んだ! やさしい入門書でありながら
気づくと奥深い知識のとりこに―――。まったく新しい、次世代の知的教
養本シリーズです。」
これって、なんかワクワクしませんか?
専門家同士のウンチクと専門知識がコラボレーションして、なんかもの
凄いものが生まれるって期待感がありますよね。
結局コラボレーションって、そのワクワクした期待感に答えがありそう
ですね。
4.全方向のコラボレーション
通常、コラボレーションという言葉を使う時は、人と人との関連性にお
いてということが条件の様ですが、全方向に眼を向けた場合、身の周りに
ある全てのもの、全てのこと、地球環境までもコラボの対象になってきま
す。
この時のコラボレーションのポイントは何でしょう?
それは、「自然界のものに対して畏敬(いけい)の念を持つ」という謙
虚な気持ちではないでしょうか!
この意識があるかないかでは、その物の扱いは180度変わってきます。
雑に扱うとそのしっぺ返しが必ずやって来ます。
自然を敬う気持ちを皆が持つことが出来れば、もっと環境は改善される
はずです。
5.共存共栄
「共存共栄」という言葉があります。共に存在・存続し、共に栄えると
いう精神です。これがないと、単に一方的で支配的な関係に陥ってしまい
ます。
コラボレーションは、あくまでも相手を重視して、両立するWIN&W
INの関係が前提です。
この精神の欠如で、自然・環境破壊や動物・生物を絶滅の危機に追い込
んでいるのは人間のエゴでしょう。
今朝(23日)の新聞に、キリマンジャロの雪が後20年もしない内に
溶け去るだろうと書いていました。
地球温暖化などはその決定的な証拠で、その付けが回ってきて、自分の
生活をも窮地に追い込んでいることは皆さん周知の事実です。
6.パートナーシップ
人と人とのコラボレーションにおいて一番大切な要素は、「お互いを大
切にする気持ち、尊敬の気持ち、立てる気持ち」でしょう。
その気持ちがないと、パートナーシップ、ハーモニーということが成立
しないからです。
私の考えですが、日本人は、封建制度などの上下関係が長く続いたなど
の要素において、縦の関係は上手く作れますが、横の関係を作るのは苦手
なのではないでしょうか。
パートナーシップという考え方は、欧米からの影響で近年、そういう仕
事上のスタンスが普及してきたものであると思います。
そんなことを前提にすると、パートナーシップという考え方は日本では
育ちにくいし、定着しにくいのではないでしょうか?
パートナーシップをあらためて定義してみると、「お互いの力を認め合
って、同等の立場で、協力して事に当たる関係」と解釈します。
ということを前提に考えると、コラボレーション/パートナーシップは
「相手を大切にする」「相手を認める」「相手に優しい」という言葉がき
っちり出来ていないと本当の意味のパートナーシップは育たないでしょう。
7.コラボの勧め
全てのもの、こと、相手と素晴らしいコラボレーションをしている人は、
本当に出来た人です。
融和している人です。溶け合っている人です。自然体です。
しかし近年、コラボを出来ない人が増えていますね。
引きこもりや、対人恐怖症、ストレス障害など、なかなか社会・相手と
うまくコラボが出来なくて、困っている人が多いようです。
コラボを上手にするには、自分のこころを開くことが最初だと思います。
自分の都合を優先するだけでは、相手も同じ様に振舞うので、お互い良
い関係は構築できません。
自分から進んで、オープンにしていくことが最初のルールです。
しかし、自分を持たない人はそれが出来ないのです。
だから、相手を受け入れるにはまず自分を確立することが必要であると
いうことになってきます。
そのためには、相手を受け入れる必要がある。
「自分を持つには自分を無くせ!」「自分を確立するために相手の意見
を受け入れろ!」
これは、まるで矛盾する命題がぐるぐる回っているので禅問答みたいな
感じですが、要するに「まず、素直であれ!」ということです。
8.気遣いの進め
良いコラボーレーションを行うには、人間距離を適度に保つことが必要
です。
相手に近づきすぎても駄目、遠すぎても効果がない。
この場合の近づき過ぎということは、個人の領域に足を踏み入れるとい
うことであり、近づき過ぎるのを怖がり、嫌がります。
遠過ぎるというのは、社交辞令ばかり並べていて、建前中心だと、コラ
ボレーションどころではありません。
ということで、出来るだけ相手に近い位置で、失礼にならない微妙なポ
ジションをキープすることが大切です。
また、教育などについても同じ様なことが言えます。
相手のやる気を引き出し、モチベーションを高くキープするには、指導
側の立ち位置をしっかり認識し、指導者としてのポジションと個人として
距離感をしっかり維持しないといけません。
コラボレーションというべきかどうかわかりませんが、夫婦間について
の人間関係を考えてみましょう。
お互い認め合い、ケアし合いながら家庭を築いていくということにおい
て、相手への気配り、気遣い、支援など、人間関係の基本・原点として一
番押さえておかないといけないコラボレーションでしょう。
「夫婦、家庭において、唯一休まるところだからわがままし放題でよい」
とう旦那はいませんか?
これは、本当にそれで良いのでしょうか?
それで良しとして受け止めている奥様は、本当にストレスはないのでし
ょうか?
他人の私が口をはさむべきではありませんが、考えてしまいます。
話は、具体的になり過ぎましたが、まっ、こんな感じで、どんな仕事で
も、人間関係でも、それこそペットとの関係でも気遣いが大切であるとい
うことを言いたかったわけです。
9.まとめ
この様に考えてきて、「コラボレーションは新しい出会いと創造であり、
そこに人間的配慮を加えることでワクワク・ドキドキした新しいサムシン
グが生まれるものである」と定義します。
「全てはコラボレーションである」
この様に考えると、いろいろなものが見えてくるのではないでしょうか!
そういう意識で、日常取り組んでみましょう。
きっと、自分の存在感が際立ちますよ!
10.最後に
年末の忙しい時なので、少し短いですが、今回はこれでおしまいです。
では、また来年お会いしましょう!
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●編集後記
年末いかがお過ごしですか?
今日は24日、クリスマスイブですね。
早いもので、今年も後1週間を残すのみとなりました。
皆さんはもう今年のまとめと、来年の準備は整いましたか?
このメールマガジン「心と技のあいだ」は、2005年8月16日に第
1号を発行してから、今年は第33号から56号までの24回を発行しま
した。
毎月2回、2年4ヶ月、56回継続中、ん〜〜、なかなかしぶといです。
今年の目玉は、なんと言っても41号〜10回分を費やした「CKEN
ヒストリー」でしょう。
うんざりするくらい詳細に、長文で書かせて頂きました。
そんな想いの2007年も暮れようとしています。
今年はこれが最終です。
また来年、お眼に掛かりましょう。
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