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【心と技のあいだ】
vol.059 2008.2.11
発行者:有限会社シーケン社 経営実務コンサルタント 谷口隆
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〔 IDL個人能力開発講座/開講しました 〕
去る2月2日(土)、いよいよ第1期生のIDL個人能力開発講座がス
タートしました。
メンバー構成は、立地戦略などを得意とするマーケティングコンサルタ
ントの男性T田氏、人財育成を狙いとする人材派遣業の営業T畑氏、奈良
県吉野川の源流にある癒しのホテルに勤務するK村氏、東淀川区の皆を健
康にしてあげたいと燃える整復師H江氏の4名と、アドバイザーの感動イ
マジニア1号A松氏の計5名でした。
まあ、いろいろな職業があるもので、バラエティに富んでいます。
今回のこの講座は、「考え方・学び方を知る」というのが基本的なテー
マです。今までこのメルマガで構築してきた「心と技のあいだ」のノウハ
ウがベースとなって、そこに書ききれなかった実際のエピソードや、最新
のテクニックなども加えながら、楽しく実務が身に付くというコースにな
っています。
第1回のテーマは「コンセプトシンキング」で、内容は次の様なもので
した。
(1)付加価値について
・THINK OUTする(考え抜く)ことにより革新がある!
・考えるステップを認識し、意識して訓練し、役立てよう!
(2)CT思考法
・コンセプトは、ノコギリ・かなづちである。コンセプトを物事の判
断基準として、もっと活用しよう!
・定義化することにより、参加者の認識を統一して、答えを出しやす
くしよう!
・コアとフレームの関係を知り、原因と対策を考えよう。コアは原因
で「なぜ?」を繰り返し求める。フレームは現象で、より良い対策
を求めるには「そのためには?」を繰り返そう!
・クリスタライズは、余分なものを排除し、結晶化させて真因を見つ
けよう!
・アナロジーは、類推することである。ベンチマーキングと似ている
が、より機能を重視し、その類似性から学ぶことは多い。その一つ
の分野として、バイオミメテックスがあり、自然界から応用されて
いる多くの事例を紹介。
・シミュレーションは、企画する者にとっては必須のテクニック。リ
スクを回避することを事前に見込むことも大事な企画の要素。
(3)コンセプトチャート実施
・「企業の領域」で現状を把握し、「時代の領域」でその業界の将来
を洞察する。その領域が重なるスペースにGAPがあり、プロセス
が存在する。そのGAPからユニークな主張としてのヒラメキを得
て、それをコンセプトキーワードとして言葉にする。そして、それ
を文章化して、戦略とする。
・上記シートに記入して、各人のコンセプトを発表してもらった。
・さらにその発表に対し、全員からアドバイスと応援を贈った。
初回は、こんな内容でした。
みんな真剣に、かつリラックスして講義を受け、課題に取り組んでいま
した。
面白そうと思った方は、ご一報下さい。毎回完結型ですので、単発での
参加でも結構ですよ。
次回は3月1日(土)、テーマは「思考術/応用編」です。実際の現場
での応用や、さらなるテクニックを紹介します。
参加、お待ちしています。
さて、前回のテーマは「笑いのパワー」でした。
鏡の法則「自分が笑顔なら、相手も笑顔!」ということをよく認識して、
日常でも会社でも笑いのパワーを発揮し、明るい生活、元気な職場を作っ
て下さい。
では、本編の始まりです。
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本題に入る前に「心と技のあいだインジケータ」で今回のテーマの位置
付けを確認しておきましょう。
<考え方の技術> <考えを行動に移す技術> <行動の技術>
「心」→→→→→→→→→→→→→→→●→→→→「行動」
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< 継 続 力 >
1.はじめに
何をしても3日坊主。続けることってなぜ難しいのでしょうか?
続けると良いのは分かっていても中途半端で終わってしまう。どうすれ
ばいいのでしょう?
こんな悩みをよく聞きます。
大成する人の話を集約すると「志と継続」という言葉がキーワードとし
てよく出てきます。
そんな悩みの解消のヒントとして、今回は、どうすれば継続することが
出来るのかについて考えてみます。
2.忘れ防止の工夫
「忘れる。」
これって、意識が薄いとしか言いようが無いですね。
このレベルの人には「継続」以前に、「何を考えてんねん!」と言いた
いですね。
まっ、このタイプの人にアドバイスするなら、「忘れない工夫をせよ!」
ということですね。
メモを書いて目立つところに貼る。事前に準備しておく。出発時にメモ
に従いチェックする。
こういうことをすれば忘れることはないのですが、それがなかなか出来
ない。
以前にも書きましたが、要するに「人間は忘れる動物である」と定義す
ることを再認識すべきです。
「人間は覚えている」というのと、「人間は忘れるものなんだ」という
前提では、まったくすべきことは変わってきますよね。
ということで、忘れない工夫を各人、もっともっと真剣に考えてやって
みてください。
3.大分析
継続に関して、まずは大きく考えてみました。
大きくは、次の4つに区分できるのではないでしょうか?
1.内的要因
1−A 止めたいという要因
1−B 継続したいという要因
2.外的要因
2−A 継続したくないという外的要因
2−B 継続しなければならないという外的要因
ではまず、内的要因から考えてみます。
4.内的要因(1−A)
まず、「止めたいという要因」からです。
止めたいという気持ちは、自分が続けるのがしんどいという継続に対す
るプレッシャーからの逃避ですね。
止めると楽になれる――――楽になるには止めるとよい。
という短絡した気持ちで止めてしまうのです。
こういうタイプの人は、しんどいのが嫌なわけです。毎日のことが負担
になるわけです。
ですから、逆に考えると、しんどくなければ続くということなので、し
んどくない方法を考えれば良いわけです。
まっ、どんなことでも、続けることが楽であることに越したことはない
ので、この方法を模索してみましょう。
「続けるのにしんどくない方法」ですよね。
旅行などでもしばしば使われる言葉の「安近短」はヒントでしょう。
まず、「安く出来ること」です。費用がかさむことは辛いですよね。安
くて良いものを探すことです。安いということは経済的にも負担が少ない
ので続きやすいということです。
次に「近い」ことです。ダイエット運動で、スイミングプールやスポー
ツジムに毎日車で出かけないといけないなどは、社交場としていく人は別
にしてなかなか続かないものですよね。先日なんか、俳優のI井雅之のお
父さんのエピソードをTVでやっていました。お父さんは増築マニアで、
母屋にお風呂があるにもかかわらず、さらに別棟にお風呂を増築したので
すが、たった7〜8mしか離れていないその場所も、結局「遠い、面倒く
さい」という理由で、1〜2回使っただけで、今は物置になってしまいま
した。遠くても続けられるものと、近くても面倒くさいことってあるんで
すよね。
それから「短かい」ことです。言い換えると「簡単であること」でしょ
う。複雑な処理や時間の掛かることはなかなか続けられないです。だから、
簡単であって答えが出る工夫をすることです。日記は、一生懸命その日の
出来事を細かく書こうとするから続かないのです。いい加減に2〜3行で
いいわけです。それがなかなか分からないみたいですね。
そんな「安近短」な工夫をしてみて下さい。
5.内的要因(1−B)
次は、「継続したいという要因」について考えます。
これは、自分の中から出てくる続けたいという熱い気持ちのことです。
これには、「志」「本気」「やる気」「〜〜したいという気持ち」「信
念」などの言葉が上げられますね。
私が一番重視しているのは、「〜〜したい」という根幹から湧いてくる
素直な気持ちWANT(ウォント・欲求)です。
WANTは、なぜそうなるのか、湧き上がるのかは、私には分かりませ
ん。しかしそれは自然な発生であり、継続の泉となるのです。
「この人が好きである」という気持ちは、一時も忘れようもないし、ど
んどん中から湧き上がってくるものです。際限なく湧き上がる泉の様です。
一方、「志・本気・やる気」というものは、自分の使命がそこにあると
認識してからスタートするものの様に思います。
なぜかというと、WANTは自分の本心からの発生ですが、「志・本気・
やる気」は、生まれてから以降に発見する様な気がするからです。
だから、本当の「継続したいという要因」は、WANTから発生するも
のが優先すると思います。
しかし、その次に来る「志・本気・やる気」も同じくらいウエイトが高
いので、継続のエネルギーとしては同等に強烈です。
「志・本気・やる気」をより磨き上げ、より実践することで、継続する
という意識はWANTレベルまで高まるものです。
新しいことをスタートさせる時は「瞬発力」が必要ですが、続けている
ことを中断した時、再開するには、これまた凄いエルネギーが必要ですよ
ね。これを「再開力」って言うらしいです。
確かに、いったん中止した作業を再開するには大変ですね。なぜかとい
うと、それまでの経過をおさらいして思い出し、中断した時と同じレベル
まで引き上げる必要があるからです。
新規で始める場合は今から考えることなので意外にイマジネーションが
湧いてくるものなのですが、それまでの経過を思い出そうとする作業は、
既成事実としてあるものを再現させようとする作業なので大変難しいこと
になるわけです。
だから、一度始めたことは出来るだけ中断しないということが前提条件
で始めることが大切です。
長期にわたる場合は、区切りをつくることです。
いわゆるマイルストーンですね。
中間チェックを入れたり、途中経過を報告したりする行為も継続の要素
になります。
また、期限を決めることも大切です。
「いつまではやる!」と終わりを決めればいいわけです。それならそこ
までは出来そうでしょう。はじめは短く、そして徐々に長くしていけばい
いんです。
継続するということは、終りがあればそこで終了ですから、そんな工夫
も考えれば、あなたにも出来るかも??
6.外的要因(2−A)
3つ目の要因は「継続したくないという外的要因」です。
トラブルが発生した時など、その障害を乗り越えられる信念とスキルと
パワーを持っていないと、挫折してしまいますよね。
どんな問題が降りかかってくるか分かりません。しかし、その全ての事
象を先読みして、準備しておくわけにはいかないわけです。
ではどうすれば良いのか?
それは、自分を鍛えておくことです。自分の信念とスキルとパワーを充
填して、さらに大きな問題・課題をクリアーできるだけの準備をしておく
べきだと言う事です。
特に、スキルの面では、DOHOW(ドゥハウ、行動ノウハウ)の習得
が必要です。
これをマスターしておけば、発生するトラブルにも対応できます。
そのポイントは、問題に対して全員で対処するという構えです。そうす
るには担当者本人だけではなく、サロン・会社全体として取り組んでいる
んだという日常からのワーキングスタイルが問われます。
そんな、体制で取り組むことをお勧めします。
そういった考え、体制が日常化したときにそれは習慣になり、やがては
伝統となって、そのサロン・会社の空気となります。
そうなれば、もうそのことは「継続する」という意識なしに当たり前に
なっているということです。継続の最高レベルは、「当たり前」というこ
とですよね。
7.外的要因(2−B)
最後は、「継続しなければならないという外的要因」についてです。
一番ポピュラーなのが、いわゆる有言実行というやつですね。
これは、皆さんご存知の通り、皆に公言することにより、そのことの継
続・達成を約束することで、中止しにくくするという自分にプレシャーを
掛けるやり方ですね。
まあ、それでも、止めるという人がいますが、それは周囲も悪いですね。
そんなこと言ってたかなあ?なんて感じで、その人のことを気に掛けて
いないという、どうしようもない状態も見受けられます。
継続させられない周囲の空気、これはもう共犯ですね。だから、しっか
りチェックする体制を作るというのが、継続・目標達成については必要な
ことだということです。
他には、このメルマガみたいに、みんなから発行を期待されていること
に応えなければという使命感・責任感がありますね。
そういう外的なプレッシャーにより、良い意味で継続せざるを得ないと
いうところに追い込まれると、やり続けなければならなくなるということ
です。
こんなことも上手く利用して、継続性を高めましょう。
8.継続のポイント
私は、かなりしぶとい性格のように思います。
それには、持論があります。
「何かにこだわる」ということです。
人生何もしなくて良いと考えている人は少ないでしょう。
それであれば、何かをすることになります。
何に決めようか迷って続かないということを良く聞きます。
まっ、取り掛かりは何でもいいわけですよ。
とにかく、目の前のことを一つ見つけて徹底的にやりこむことです。
本を3日に1冊読むでも良いし、日記を毎日付けるでも良いし、ボーリ
ングでアベレージ150が出るまでやりこむでも良いし、ブログを毎日発
信するでも良いのです。
もっと手身近な話として、靴を揃えるでも、洗面所の鏡を磨くでもいい
のです。それが、習慣になったら次のものに取り組むということを繰り返
します。習慣化の練習です。
それがやがては、こだわりを持ち継続するというところまでつながって
いくのです。
9.最後に
また、長々となってしまいました。
工夫も必要ですが、結局は、本人の本気度、根性、熱意、信念などに勝
るものは無いわけで、熱く燃える心を持ち続けて、そのエネルギーで継続
の動輪を回し続けるということが大切であるということです。
私も、まだまだメルマガ、続けるぞう〜〜〜〜!
では、また次回お会いしましょう!
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●編集後記
2008年2月1日の読売新聞の記事で、次の様なものを見つけました。
<< ヨット単独世界一周新記録 >>
「非凡な船と技/運も追い風/ヨット単独世界一周/57日新記録」
「驚異的な新記録を樹立したフランシス・ジョワイヨンのヨット”イデッ
ク”」(ロイター)
今までの記録を、14日44分27秒も短縮したんだそうです。
なんと57日もですよ。1人で、ですよ。
<記事の抜粋です>
前記録保持者の英国人女性エレン・マッカーサーは「驚異的」と形容し
た。「私は彼が宇宙人だとは思わない。彼は良い船に乗った最高のヨット
マン。そして(南米最南端の)ホーン岬まで良い天候にも恵まれた」と語
る。
さらに進路を見ると、ホーン岬までルートが理想的だったことに気づ
く。ジョワイヨンが当時の新記録を作った04年には一人で戦略を練った
のと違い、今回は有能なルーター(気象情報を得て航路を決める専門家)
の協力があった。前回に比べ約5500キロ短縮した総航海距離がそれを
証明する。
そして、彼が船を操る非凡な能力をもっていることだ。「イデックは船
の速度の極みを超えた。彼は予想をはるかに上回る速さで船を進めた」と
専門家は明言する。ヨットマンとしての能力、船上ですべての修理をし、
最後までヨットの能力を保持する技術者としての能力は言うに及ばない。
今後、記録の短縮は何時間単位だろうと思われる。だが、本人は違う。
「記録は破られるためにある。もしホーン岬まで35日で行けるなら、ま
だ数日記録を縮めることができると思う。50日に近づけてみようじゃな
いか」(記事=パスカル・シドワーヌ)
<ここまで>
人間の限界ってないんでしょうか?
こうなったら、行けるとこまで行ってもらいましょう!!
では、また次回、お会いしましょう。
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