美容室/ヘアーサロンの教育/研修システムの作り方。経営実務コンサルティングのシーケン社。美容室/ヘアーサロンの業界経験は16年と豊富

美容室/ヘアーサロンの 教育/研修システムの作り方

1.教育体系の構築

  • 技術、接客その他、全ての教育すべき項目について、一元的に体系化しておく事が大事です。
  • サロン教育体系として、技術面、接客面、サロンワーク面等に於ける規定を策定します。

2.技術教育の考え方

  • ・技術はサロンの片輪です。
  • サロンは、常に技術の充実と向上と新規性を保っている必要があります。
  • そのためには技術委員会を発足させ、技術全般の企画〜運営を委せるのが良いでしょう。それにより、委員会メンバーの自主性の開発にもなります。
  • 次に、必要な各種マニュアルについて説明します。
  • 美容技術を教えるためには教則本としての「技術マニュアル」が必要です。
  • これにより、指導者が違っても一定した技術を教えることが出来ます。
  • 技術マニュアルは美容の基本技術を書き記したものですが、「施術マニュアル」は、修得した技術を、お客様の髪質やスタイルに適応して営業面でどのように生かすのかを細かく書いたマニュアルです。
  • 技術を教える側の指導者のために「技術指導マニュアル」が必要です。
  • 教わるより教えることの方が難しいと言われます。その指導の手順やコツを集めたものがこれです。次の指導者の参考書としても使えます。
  • 何年で全ての技術を修得するかのモデルパターンを作成し、その修得段階に応じた指導をクリアーするためにレッスンがあります。
  • 個人でのレッスン、集合でのレッスン等がありますが、要は、早く技術者になってサロンに貢献するという意識がないとなかなか前に進みません。
  • その内、嫌になって挫折するという事になりかねないので、熱い内にしっかり前詰めで修得していく様に指導しましょう。
  • 修得した技術の評価・査定を行う要領を書いたものが「評価/査定マニュアル」です。査定月、査定要領、査定項目等を明確にしておく必要があります。詳しい内容に付いては後述します。

3.接客教育の考え方

  • 接客は、もう一方の片輪です。
  • 接客とは何か、サービスとは何かを原点から考え、定義し、しっかり全スタッフに叩き込むことが大切です
  • 佐藤知恭著「顧客満足ってなあに?」の本からの抜粋で、資料『(10)顧客満足についての考察』を参照して下さい。
  • 本当の意味の顧客満足を追求する姿勢がなければ、接客教育の基本となるベースがありません。
  • サロンワークの中には、数えられないくらいの場面があり、お客様の動きがあり、その一つ一つに対処することは不可能といってもいいでしょう。
  • では、どうすれば良いのでしょうか?
  • それには、スタッフ自身に接客マニュアルを作らせる作業をさせます。その時以前から作成していたマニュアルは敢えて見せないでおきます。新しく構築させるのです。
  • この作業の中でまとめる苦労をさせ、検討の途中でアドバイスを入れながら、いろいろな気付きをさせて、「あっ、そうなんだ!」という発見をさせます。
  • サロンはステージです。お客様はサロンに対し、非日常性を求めておられるのです。
  • であればスタッフは役者です。幕が下りる(閉店)までは、自分の与えられた役を演じ切らなければなりません。
  • その役者になり切れるかどうかは、本当にサービスの原点を理解しているかどかにかかっています。
  • オーナーは、「自分は別格だ」という意識があれば、「オーナーがあれなら自分たちもあれでいいんだ」というように、必ず下もそれを見習ってしまいますので、オーナーは率先して実行しなければなりません。
  • 技術と接客のバランスがとれた技術者に育つのが狙いですが、それを査定するために資格査定を行います。詳しい内容については後述します。

4.人間教育の考え方

  • 人間教育といっても、何に重点を置いて教育するかは非常に難しいことです。
  • あくまでも個人を尊重しながら、社会人として、サロンのメンバーとして成長し、力が発揮出来るように指導していくことが理想です。
  • まず、その個人の特性を良く観察し、どう指導していけば良いのかの個人プログラムを作成することです。
  • この時、世代がこうだからとか、最近はこうだからとか言うように、全体の感じで個人をくくらないことです。
  • 「最近の若い者は、型にはめようとすると嫌がるし、はめないと自主的には動こうとしない。こういう傾向のスタッフが増えてきている」と聞きます。
  • しかし、それはあくまでも傾向であって、本人を見たことにはなっていません。
  • ここのところが大事な点です。
  • 知識を教えるとか、常識を学ばせるということは出来るでしょうが、人間が人間を教育するということには無理があると考えています。
  • 指導は出来るでしょう。
  • つまり、「個人の持っている特性・能力を伸ばしていく指導を重点に考える」この考えが人間性開発の基本の心です。