このページの本文へ移動

リンクの達人 その3 (ヒントを得る)

メルマガ再録 (2009年2月9日) 第83号


今回のテーマは「10.デジタルフォトフレーム、11.家電芸人、12.松下幸之助さんの眼鏡、13.サンパイプ」です。

          < リンクの達人 その3 >

1.はじめに

 「リンクの達人」とは、「アナロジカルシンキング」「ベンチマーキング」
の様に、何かを見てそれを自分または会社に活かすというアイデアをイマ
ジネーションすることです。
 単純に表面的に真似るのではなく、きっちり実用できる形に落とし込む
ことが大切であることは言うまでもありません。
 こういう視点を持つと、世の中全てがネタです。
 リンク能力を向上させるために、日々努力して、リンク人間に仕上がっ
て下さい。

2.今回のリンクテーマ

 さて、前回と前々回では次の9つの題材を取り上げました。
 その1
   1.ワークシェアリング
   2.那覇マラソン
   3.ミステリーショッパー
   4.ツノちゃんハートマーク
   5.中小企業定年退職者の再雇用
 その2
   6.チャンイーモー
   7.孟子
   8.ガラスの法則
   9.コンビニ
 今回、その3では、次のテーマを考察します。
  10.デジタルフォトフレーム
  11.家電芸人
  12.松下幸之助さんの眼鏡
  13.サンパイプ

3.「10.デジタルフォトフレーム」

<説明>
 デジタルフォトフレームとは、SDカードなどに入れた画像や映像デー
タを、メディアを差すだけで液晶画面に表示してくれるディスプレイです。
 パソコンは不要です。
 スライドショーにすれば、アルバムをめくるようにより一層の臨場感が
味わえます。
 さらに、BGMとしての音楽と写真を同時に再生することができるし、
本体裏側にスピーカーがあり、ボリュームはリモコンで調整できます。
 ディスプレイ装置は以前にもありました。
 それは、LED発光装置の様に、ただのバック照明にOHPフィルムを
乗せて透過するものでした。
<活用>
 パッと閃いたのが、サロンのいろいろな場面での活用です。
 カウンセリング時や、待合、セット面でお待ちの方に、以下の内容など
を自動で次々に写し出し、お客様に見て頂くということです。
 1.最新の流行のヘアースタイル
 2.最近のスタッフの練習風景
 3.サロンの仲間でレクレーションをした風景
 4.新しい店販商品の情報
 5.お手入れ方法のアドバイス
 6.感動話
 7.お勧めの本
 8.今後のキャンペーン予定   その他
 この装置は、工夫次第でもっともっと活用できると思います。
 この中身(コンテンツ)を作る作業をスタッフですることによってサロ
ンの活性化につながると思われるので、是非活用してみればどうでしょう。

4.「11.家電芸人」

<説明>
 家電芸人って知ってます?
 TVのアメトークという番組でパネラーとして出てくる、ペナルティ・
ヒデ、関根勤、土田晃之、チュートリアル徳井、劇団ひとり、TKO木本、
品川祐の7人の“家電芸人”が家電製品の魅力について語るものです。
 特にホスト役の雨上がり決死隊の宮迫が実際に大手量販店に買い物に行
くシーンで、皆が駄目出しするところは大いに笑いました。
 劇団ひとりは、「もう家電の買い方には人生が出るんだから!」とかな
んとか涙ながらに語るところなんか、腹を抱えました。
<活用>
 そんな家電芸人さん達ですが、彼らのモノを見る観察力は凄い。
 またそれを積み重ねた薀蓄(うんちく)には素晴らしいものがあります。
 好きであることの大切さ、真剣な取り組み、分かり易い解説とトーク等
がリンクのポイントとなるでしょう。
 ここで落とし込まないといけないテーマは、「観察力」「薀蓄」「表現
力」に集約されます。
 観察して自分のものにし、それを積み上げて自分独自のスタイルでノウ
ハウを構築する。そしてそれを熱意を持って伝える。
 これって、全ての仕事に共通のものだと思います。
 これって結局「インプット~プロセス~アウトプット」のホッパー図の
極意と全く一緒です。
 ということで、自分の得意分野を作って、薀蓄タラタラやって下さい。
 そうそう、先日なんか、私の勉強会仲間だった美容師のD君、完璧に家
電美容師でした。自負するだけあって、それはそれで、やっぱり凄いと感
心しましたね。(聞いてると、ちょっとくどいですが・・・)

5.「12.松下幸之助さんの眼鏡」

<説明>
 先日、顧問先のオーナーと二人で、松下記念館を見学しました。
 私の家からは歩いて3分の距離にあります。
 見学に行きたい人は言って下さい。案内します。
 今回、出口付近にある新聞広告記事をちょっと読みました。
 うろ覚えで書きます。
 ”幸之助さんは日頃から眼鏡を掛けておられます。幸之助さんが外国に
行くという記事が掲載されたところ、とある眼鏡屋さんから手紙が来まし
た。「松下さん、今掛けておられる眼鏡は似合っていません。その眼鏡を
掛けて外国に行ったら、日本にはそんな眼鏡しかないのかと言われます。
それではよろしくありません。だから私どもの眼鏡をご使用下さい。」と
言う内容ものでした。”
 幸之助さんは、なんというプロ根性かと思い、その方の眼鏡を着用され
ることになったそうです。
<活用>
 どうでしょう。
 そこまで言うか!の世界ですよね。
 この眼鏡屋さんの様に、自信を持って本当にお勧めできる姿勢は、相手
を納得させるということですね。
 納得すれば、その商品を使われることになるのです。
 ということは、カウンセリングでも店販品のお勧めでも、納得性を追及
することが大切だということですね。
 そのためには、自店の取扱商品にまず自分が惚れ込み、他のものとの比
較においても、お客様には絶対これが良いんだと言う姿勢でお勧めすると
納得して買っていただけるということに近づくでしょう。
 幸之助さんは、全く知らない眼鏡屋さんに言われてもそうでしたが、お
客様の耳元でささやき掛けることの出来るサロンスタッフのことなら、な
おさら聴かれることでしょう。
 もっともっと、自信を持ってプロ意識で話しかけてみて下さい。何かが
変わるでしょう。

6.「13.サンパイプ」

<説明>
 サンパイプで検索すると、電気用配管部品(ステンレス製電線管用付属
品、電線管路材、電気設備資材)と出てきますがこれではありません。
 私の言いたいのは、日中の自然な光を屋根の高さから下の部屋へ効果的
に送る革命的な方法、これがサンパイプといわれるものです。
 地球温暖化を意識し、エネルギーを使わずにすべての建物に光をもたら
すこのシステムは、見事にLOHAS発想の商品です。
<活用>
 さて、どうでしょう。いいですよね。
 工業、科学に頼らず、自然を上手く取り入れる技術はナイスですね。
 昔から、天窓やサンハウス、テラスという発想はありましたが、自然光
を階下まで、あるいは階上まで送っていくという、こういう飛びきりのア
イデアは素晴らしいですね、それもエネルギー不要で。
 これをリンクすると、まずは「発想の転換」でしょう。
 それから、モノを「送る」という機能、つまりここでは「反射する」と
言う作用を使っていますが、これが何かに使えないか考えましょう。
 それから暗いものを「照らす」、今まで暗くて見えなかったものを見え
るようにするという働きを考えてみたいですね。
 疎遠のお客様に光を当てる、沈んでいるスタッフの心を明るくする、会
社の方針を明確にする、評価の仕組みを文章化して明示する、等々。
 いろいろなアイデアのヒントをくれるサンパイプ・・・実物を見てみた
いものですね。

7.最後に

 やればやるほど、このリンクの達人ははまりますよ。
 ちょっとやばいかも。
 このリンク(リング)は無限ループかも。
 抜け出せない?!

 では、また次回お会いしましょう!

comments powered by Disqus

▲このページの先頭へ戻る