| 心構えの技術
NQ (人脈作り能力)
メルマガ再録 (2006年6月26日) 第20号
人脈は仕事の上でも、プライベートでも大変重要な要素です。そんな人脈を広げるコツは、自分の姿勢を正し、相手にとって有効な人材であると認識してもらうことです。
< NQ (人脈作り能力) >
1.NQとは?
聞きなれない言葉ですよね。
NはNetwork(ネットワーク)のNです。
QはQuotient(クォーティエント)のQです。
ネットワークとは、網状組織・関連性を意味します。クォーティエントは、能力の意味です。
NQは人脈を作る能力という意味で私は使いますが、共存指数という言い方もあるようです。
IQ(知能指数)、EQ(感情指数)などは聞き慣れていますが、このNQ(共存指数)という言葉は、まだ一般的にはなっていないようですね。
しかし、これからはこのNQの能力が問われる時代になってきています。
前回の前文で中村文昭さんのことを書きましたが、彼に見るNQの能力は桁外れなわけですね。誰とでも近づきになる、仲良くなる、ということを垣根なしに出来る人で、それで縁が縁を生んでどんどんつながって行く。中村さんのそういう人柄に吸い寄せられて人気が爆発しているんですね。
ところで、谷口さんも人脈広いですよねって言って頂けます。
実は、これって、技があるんですよね。
では、この私の人脈技を中心に今回は話を進めていきましょう。
2.はじめに
一人で成し遂げられることって知れてますよね。
やっぱり、みんなからの情報や、協力を得ながらやっていくというのが仕事の基本であり、それなくして結果が得られるわけがありません。
もし、一人でやっているという人があれば、それは単なる思い上がりできっといつか挫折することになります。
外面的な、つまり会社の肩書きで付き合っている関係って、なんかつまらないですよね。私はかなり苦手です。いわゆる本音が通じない人と仕事をするのはメチャ大変です。
良い仕事って、やっぱり人間関係がしっかり出来て、チームワークばっちりの時にパワーが出るものですよね。
だから、どうしてもその人の仮面を剥ぎたくなるんですよね。(そんなことしなくてもいいのに!って声が聞こえてきそうですが.....)
そのためには、自分が本音で迫るということをするわけです。
「はじめからそんなこと出来ないよ」って声が聞こえますが、セミナーや講演会で名刺交換した時、是非またこの人に連絡したい、会いたいと思ったら、その場で何としても次につなぐことを考えないといけません。それっきりになるということは、全くもったいないことです!
だから、その初対面の短時間に相手の心をキャッチするテクニックが必要です。その技について次に説明します。
3.谷口式会話術&NQテクニック
長年培ってきた谷口式会話術&NQテクニックをリストしてみましょう。
谷口さんだから出来るんでしょう!といわず、出来ることはやってみましょう。
1)2分間の間に印象付ける
・何か得意技をもっておく。手品などが出来れば最高ですが、それはみんな難しいでしょうから、会話で特徴を出せばいいのです。
・私なんか、自己紹介で「だじゃれおじさんで~~す」とか、「社長さん兼小使いさんで~~す」と
か、「大阪の谷口でおまんねやわ!」なとど吉本興行のマネをやったり、サンマ流な大阪弁を駆使したりします。
・郷土なまりで挨拶するのも良い感じですよね。きっと会話がつながりますよね。
・要するに、相手の警戒心を無くす~緩める~フリーになる~本音になる、という回路がパッと出来上がって、気を許すということになるのでしょう。
・そして、会話の最後は良い雰囲気で終わっておくことです。
・何か良い感じだなあと思わせて、また話したいという余韻を残すことです。
・剣道で使用する「残心」という言葉の意味が勉強になります。
・「武道における心構え。一つの動作が終わってもなお 緊張を解かないこと。剣道では打ち込んだあとの相手の反撃に備える心の構え、弓道では矢を射たあとその到達点を見極める心の構えをいう。」
・どうです? 勉強になるでしょう?
・それから、会えない間は、心で念じておく、光を送るをします。
・今は会えないが、次に会うまで「幸あれ、福あれ、光あれ」と念じておきます。
・その波動が伝わったか伝わっていないに関係なく、自分の心は晴れやかに続いているのが良いのでしょう。
2)一度あることは二度ある
・例えばです。「半年くらい前に一度、モデル会社の人と名刺交換しました。そして店内で雑誌掲載用の撮影をすることになりました。」
・あなたはどうですか?
・名刺がきっちり残っていますか?
・その名刺の人の顔が浮かびますか?
・相手は自分のことを覚えてくれていると思いますか?
・電話で「半年前に名刺交換した○○です」と言って、思い出してもらえるでしょうか?
・思い出してもらえれば合格、出してもらえない不合格ですね。
・何が違うかと言うと、思い出してもらえれば初対面ではないので話がスムースに運びます。
・極端な話、思い出してもらえれば身内価格がOKになります。そうでない場合は定価です。この
差は大きい!
・実際にあったんですが、私の場合、そのモデル会社の人に初対面でおにぎりを差し入れして完璧に友達感覚になっていたので、超安値のモデルさんを紹介してもらったことがあり、サロンさんに喜んで頂けたということがありましたよ。
3)記録する
・一度あることは二度あると考えると、記録は必須です。
・まず、名刺の整理、そして、電話帳の記入。
・私は、電話帳は住所が書けるものを使用しています。
・そこにちょっとしたメモも書いておけば、後で利用価値は倍増です。
4)DM/メールでの連絡
・初対面の後の連絡は手書きDMを勧められているみたいですが、私は軽くメールでしています。
・その代わり、ちょっとした情報を添付したりして発信するようにしています。(CKENレポート等)
・それが後から効いてくるんだなぁ。
・DMは勝負の時しか書かないですね。(書いた方がいいんでしょうが、私はスピード重視ですね。)
・しかし、何か物を送る時などは筆で送付状を書くようにしています。
・年賀状は自前の写真を配し、スペースを空けておいてそこに2~3行のミニ文章を筆書きで添えるようにしています。
5)何かあったらプロとして相談する
・少しでも関係があれば、その人に問い合わせてみることです。
・聞かれると悪い気はしませんよね。
・自分だって、自分の得意な分野のことで問い合わせがあれば、どんどん教えてしまいますからね。そのコツを押さえて、下手に出て、いろいろ聞くわけです。
・これって、教えてもらえるわ、人脈は深まるわで、凄く良いことなんですよね。
6)事前・事中・事後の報連相は150%する
・これは、Vol.017で書いたことですが、これをきっちりすることで信用は100%になります。
・「電話しておいてくれる?」って頼まれたら、「電話しておきました」と報告する。
・入金があったら「入金がありました。ありがとうございました。」とメールを入れる。
・フォローに力を入れることにより、より深い関係が出来上がります。
・また、日頃からちょっとはみ出して、余計なことをしてみる。
・そうすると、何か違うものが見えてくる。それが新鮮な関係をまた構築していくんです。
・これって、微妙ですよ。「いらんことしい」(余計なことをする人)とは似て非なるものですからね。
4.きっかけ作りのパターン
私がよくやるきっかけ作りのパターンの例です。
・「アンケートなどにも一言添える」
・「通販メーカーへのメールアンケートにきっちり答えてその担当の人と仲良くなる」
・「美味しいお菓子があればメーカーに感謝状を送る」
・「初対面の会社に行く時に植木を持っていく」
・「スタッフミーティングの時にお菓子を持参する」
・「二次会の時に自分の資料を持って行き無料で配布する」
などなど、普通ではないことをするアイデアは一杯です。なぜそうするか?・・・一線を超えるのです。
中村文昭さんだって、小銭を落としたり、足を踏んだりしてきっかけを作ったと言っておられましたよね。
つまり、その一線を超えることがきっかけ作りなわけです。
それが無い限り、皆と同じ人になってしまい、印象が無い人になってしまうからです。
このきっかけ作りの根底にあるものは、サービス精神と言うか、ホスピタリティマインドというか、そういう姿勢、仲良くなりたい、深く知りたいという自分なりのメッセージを形で表現したものと言うわけです。
5.NQの向こう側
NQ(人脈作り)に目覚め、それを実践していくと、一気に視野が広がります。
人が人を呼ぶのです。
私は、今家でホームパーティーをリクエストされて(と言うより、やりたくてかな?)、開催しています。
別にしなくたって、断ったっていいんです。
しかし、人の輪(和)というか、ネットワークというものにはエネルギーがあり、どんどん自発的に大きくなっていくのを感じます。
要は考え方です。
なりたい、したいと思うだけではなく、ひたすら何かに集中し、継続するということが、自然とそうなっていくエネルギーの源泉ではないでしょうか?
NQの向こう側には、何があるのでしょう?
きっと、明るい明日があるのでしょうね。
6.最後に
いかがでしたか?
今回は、私の体験を元にして、人脈作り~共存というテーマを取り上げました。
結局、自分のネットワークを構築するということは、外に向かっての努力も去ることながら、自分の姿勢がどれだけ整っているかと言うことの確認作業に近いですね。
人脈は一朝一夕に出来るものではありません。
皆さんも、しっかりしたポリシーと地道な活動で、どんどん人脈を広げ、人間の幅を広げ、体験を積むことによって、皆から期待され、信頼される人になられることを願っています。
7.次回案内
では、次回の案内です。
次回は、いよいよ「エンパワーメント(権限委譲)」です。
このテーマはずっと自分としても、研究したかったテーマです。
まだ、はっきりとは固まっていないのですが、自主活性型サロン作りには欠かせないテーマですので、今からさらに勉強します。
皆様も、このテーマについて考察しておいて下さい。
では、次回もお楽しみに!
ではまた次回お会いしましょう!