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夢のアプローチ/ライフリスト (喜多川泰氏に学ぶ)

メルマガ再録 (2007年10月08日) 第51号


「なりたいこと」(夢ライフリスト)は、実は結果として自分の手に入るものであり、「行動ライフリスト」は夢を実現させるための「すべきこと」です。

        < 夢のアプローチ/ライフリスト >

1.はじめに

 今年の7月の末に、(株)ヒューマンフォーラムの出路社長から1冊の
本を頂きました。
 それが「君と会えたから」(喜多川泰著、ディスカバー出版)でした。
 しばらく置いていたのですが、何気なく少し読んでみると、グイグイと
喜多川氏の世界に吸い込まれていき、一気に読んでしまいました。
 そして、その時、今度時間のある時にこのエッセンスをマニュアルにし
て皆が使えるものにしたいと思い、まとめたのが今回の内容です。
 この本文と連動した実際の資料は、さらに2ページの記入用紙を追加し
て完成させました。
 今月19日(金)に喜多川先生の講演会がヒューマンフォーラム無目的
ホールで行われるので、この資料を持参してみようと思っています。
 お断りとして2点あります。
 今回のメルマガは、多分に喜多川先生の文章を引用させて頂きましたの
で、その点を充分ご理解の上お読み下さい。
 また、私の意見と先生の文章を混在させることにより、原文と違った解
釈になっている恐れもありますのでその点もご注意下さり、各自の見識に
より解釈頂きたいと思います。
 今回の内容で興味を持たれた方は、是非本を購入してご自身でお読みに
なることをお勧めします。

2.実践マニュアル

(1)「夢ライフリスト」の作成

 まず、1枚目の「夢ライフリスト」を準備します。
 ライフリストの形式はA4サイズで、上段に「夢ライフリスト」のタイ
トル、その下に氏名と記入日を書くスペースがあって、次に記入すべき内
容の説明文を少し入れて、さらにその下に20段の枠を左右2列に配置し
表です。
 そこに次の内容などの夢の項目を記入します。
 1.自分が行ってみたい所
 2.出来る様になりたいこと
 3.将来やってみたいこと
 4.将来達成したいこと
 5.ちょっと興味があること
 6.こうなるといいなあと思うこと
等、どんな大きな夢でも小さな夢でもいいので、40ヶ書き出します。
 本では60ヶと書いていますが、時間短縮とそんなに書けないのでは?
という懸念から40ヶにしました。(ひょっとしたら喜多川先生に叱られ
るかもしれませんが・・・)

(2)「行動ライフリスト」の作成

 2枚目の「行動ライフリスト」には、自分の人生の中で他の人にやって
あげたいことを書き出します。
 1.人にやってあげたいこと
 2.達成させてあげたいこと
等をリストアップします。
 このリストの形式は、上記の「夢ライフリスト」と同じで、タイトルと
説明文を替えただけの表です。

(3)各リストの意味

 1枚目の「夢ライフリスト」は、自分がしたい、なりたいことの個人的
な内容のものです。
 このリストの内容は、自分の人生において欲しいものであり、あくまで
も自分自身を知るために書くものです。
 しかし、このリストに記入した「自分の欲しいものとか、行ってみたい
所、やってみたいこと」というのは、実は結果として自分の手に入るもの
なのです。決して、それを目標にして日々生きるためのものではありませ
ん。
 これに対し、2枚目の「行動ライフリスト」は、1枚目の夢を実現させ
るための具体的行動をリストアップしたものであるということです。
 このリストに書いた項目を実現する様な毎日を送ることによって、1枚
目の「夢ライフリスト」の内容を同時に達成することができるということ
なのです。
 簡単にいうと「行動ライフリスト」に書いてある内容を実行すれば夢は
叶うというで、この2つのリストは完全に裏表で「対」になった関係のリ
ストといえます。

(4)投げたものは返ってくる

 1枚目はTAKE(つかむ)のリスト、2枚目はGIVE(与える)の
リストということです。
 自分が人から何かもらうことがあったとしたら、先に自分からその人の
ために何かをした時だけであると言われています。
 北川八郎先生も同じことを言われていましたし、確かに私も実感として
それは感じます。
 自分からのアプローチ、それが「行動ライフリスト」が意味するものか
もしれませんね。
 但し、TAKEを前提にしたGIVEは嫌味になります。
 ひたすら純粋にGIVEして行くことが望まれます。ひたすら繰り返す
ことにより感動を与え、その溢れた分が自分に返ってくるのです。

(5)リストのメンテナンス

 2枚目の「行動ライフリスト」は毎日眺めているだけではなく、気付い
た時に内容を増やしたり、書き換えたり、修正したりと手を加えてどんど
ん新しいものに変えていくことが大切です。
 1枚めの「夢ライフリスト」も、年々書き換えてよいのです。
 書き換えても良い?と不思議に思われるかもしれませんが、書き換える
という行為は、あきらめるということにはならないからです。
 最初に書いた時点での「夢ライフリスト」の項目は、浅い解釈しか出来
ないので大抵フレーム(外枠)を書いているのです。
 つまり「そうなりたい本当の理由」はもっと深いところにあるのです。
 年齢を増したり、勉強したり、智恵が付いたりしたことにより、また違
った角度からアプローチの方法が見えてくると、本当にしたいこと(コア)
はこれであるということがよりはっきり見えてきます。
 私がいつも言っている「コアとフレーム」の関係をしっかり知ることが
大切であるということがここでも分かると思います。

3.目的と手段

 野球選手になりたいという夢は、よくよく考えるとあくまでも手段です。
 「なんのために野球選手になりたいの?」って聞かれたらなんと答える
でしょう?
 この様に、もう少し突っ込んで考えると、プロ野球の選手になれたとし
ても、それは形だけのものであり、本当に自分が手に入れようとしたもの
が満たされたわけではないということです。
 つまり、職業を夢と考えない方がよいということです。
 ある職業に就くということは、自分の夢を実現するための1つの手段を
手に入れるということでしかありません。

4.諦めない

 1つの手段がダメでも、全てがダメというわけではありません。
 また別の手段を使って自分の夢を実現する方法を考えればよいのです。
 飛行機に乗れないからといって、目的地に行くこと自体を諦めないこと
です。
 多くの人は昨日まで出来なかったことを理由に、自分は一生それが出来
ない人間だと決めつけてしまうことがあります。
 しかし、昨日まで出来なかったという事実が、今日も出来ないという理
由になんかならないのです。
 そう決め付けてはいけません。
 人間は日々成長して変っているのですから。

5.最後に

 あれっ? もう終り?
 いつもなら、6000文字数くらいの長編ですが、「今日はすっきりこ
れくらいにしといたろ!」っ感じ?
 私は、この話は目からウロコでしたね。
 重ねて確認すると、「なりたいこと」=「夢ライフリスト」は、実は結
果として自分の手に入るものであり、「行動ライフリスト」は夢を実現さ
せるための「すべきこと」である。
 このことは、薄々は感じていたのですが、ビシっと書かれていて、本当
に参りました!って感じです。
 喜多川先生には10月19日にお会いできるので、また様子を報告しま
す。お楽しみに!
 なお、この「君と会えたから」をお読みになった方には、マニュアルを
差し上げますので、是非メールを下さい。
 また、本の購入に際しては、京都御幸町ヒューマンフォーラム1階の「
にこちゃん商店」でお求め下さい。他にもいい本が一杯置いてあるので、
まだ行ったことがない方は、是非一度お立ち寄り下さい。「谷口さんから
の紹介で来ました。」と言えば、何かプレゼントが頂けるかも?
 最後になりましたが、こんなに良い本に出会えるきっかけを作って頂い
た出路さんに本当に感謝します。ありがとうございました。

6.次回案内

 さて次回は「心と技のあいだ実現チャート」と題して、心の持ち方で課
題は解ける!ということを、検証してみたいと思います。
 ではまたお会いしましょう!        

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