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ボーダーレス (境界線のない考え方)

メルマガ再録 (2008年11月10日) 第77号


ボーダーレスとは、直訳すると「境界がない」ということです。自分の心にバリアを張らない、フリーな考え方をしていくという意味とそのメリットについて考察してみます。

           < ボーダーレス >

1.はじめに

 ボーダーレスとは、直訳すると「境界がない」ということです。
 ここでは、自分の心にバリアを張らない、フリーな考え方をしていくと
いう意味として、そのメリットについて考察してみます。
 先日、梅澤千雅子さんの講演でも「心のバリアを取り除けば、自由で楽
しく生き生きした生活が送れますよ」と言っておられました。
 そんな生き方のヒントを探して、早速取り掛かります。

2.ボーダーレスのメリット

 ボーダーレスになれると「本音で話せる」「友人(ソウルメイト)が増
える」「深い人脈が出来る」「人生が豊かになる」などの効果があります。
 そうなれば何が良いのでしょうか?
 それは、気を遣わなくて、ストレスのない楽しい生活が出来るからです。
 では、高いボーダーを作ってしまうとどうなるのでしょう?
 それは、全く上記とは逆の減少が起こり、閉じこもり、引きこもり、う
つ病、精神異常などに悩まされます。
 「オープンマインド」「オープンハート」であれば、精神的、身体的、
生活上、仕事上に必ず好影響を与えます。
 そのためには、周りに流されないように、しっかり自分を持ってやって
いかなくてはなりません。
 ではどこに気をつけて、どれくらいの枠・規制を作ればよいのかと言う
と、これだというものはありません。
 だけど、きっとそれは本能が教えてくれます。
 合わない人は嗅覚で分かります。また近寄ってもきません。そこは自分
の五感を信じてもらってよいでしょう。

3.大項目

 次の様に大きく区分して考えてみます。
   (1)自己開示
   (2)プラス思考
   (3)自信とプライド
   (4)仲間意識と愛
   (5)囚われない気持ち
   (6)楽しいことが好き
 人間は、ホメオスタシス(恒常性)という自分を守ろうとする意識が自
然に働きます。
 この保守する働きをボーダーレスにしていくには、ちょっとした工夫が
必要です。
 では、大項目に従い、ボーダーレスのコツ&ポイントについて考察して
いきましょう。

4.(1)自己開示

 自己開示とは、自分のことをオープンにするということです。
 他人から見て、分かりやすい自分になるということです。
 分かりやすいということは、敷居が低く入って来易いので、すぐに友達
になれるという効果があります。
 そのためには、「本音」で話すことが大切です。
 飾った自分は、建前です。本当の自分は「本音」です。
 「出来ないことは出来ない」とはっきり言います。
 営業で答に窮した時は「勉強不足で申し訳ありません。次回までに調べ
てきます。」と言えばいいのです。
 責任の範囲を言う時は「ここまでは出来ますが、後は経験がありません
ので時間が掛かったり、予算が掛かったりしますが、よろしいでしょうか
?」というように対処します。
 そこで、分かった振り、出来る振りをして虚勢を張ると、後でえらいめ
にあうので、本音でぶつかって下さい。
 建前を使っていると、後でしんどいですから。
 また、自然体でいると、多く人から多くのことを教えてもらえるので、
幅広く多くのことが吸収できます。
 つまり、「本音=素直」であることです。
 それが、自己開示してボーダーを作らないポイントともいえます。

5.(2)プラス思考

 プラス思考は、本メルマガでも何回も取り上げているように、物事を正
面から捉え、全ての出来事は自分にとってプラス(良い方向)に働いてい
るという認識の元に考えることです。
 自分にとってマイナスな出来事が発生した時でも、この出来事から何を
学ぶべきなんだろうか?と考えた時、見方が変わり、自分にとって良いこ
とに変化します。
 このプラス思考は、マイナスの事柄から目をそむけ、苦労を避けている
ように見えますが、マイナス思考で泥沼に入るより、どうせなら楽観的に
考えて難局を突破する方が良いのは分かりきったことですよね。
 そんな、プラス思考が出来るようになれば、ボーダーレスな心の持ち方
も簡単に出来るようになるでしょう。

6.(3)自信とプライド

 「自分は、生きていく上で何と言われようが、自分は自分である」とい
う自信とプライドが必要です。
 自信とは、何が来ても怖くないという勇気です。
 プライドとは人間の尊厳です。
 ここでプライドについて考えてみましょう。
 プライドは結構ですが、得てして、プライドの高い人は自己顕示欲が強
く、扱い難いものです。
 プライドのあり方は、柳の木に習うべきです。
 柳の木は、あんなにナヨナヨしているのに、強風に吹かれても逆らうこ
となく風を受け流し、倒れません。
 あのしなやかさに学ぶことです。
 心の奥底に秘めたプライドは格好いいのです。
 表面はブライドなどどこにも無さそうに見せて、きつい言葉も、辛い仕
打ちも柳に風と受け流せば、ボーダーの高さは段々低くなります。
 人から何でも言ってもらえるようになれば、それをプラス思考で切り替
えしていけばいいので、どんどん吸収できます。
 問題点、課題を指摘してもらえることは大切なことです。
 その様に、聞き入れ易い雰囲気を作っていけるように心掛けましょう。

7.(4)仲間意識と愛

 人類皆兄弟、沖縄で言う「イチャリバチョーデー」(出会えば皆兄弟)
という感覚も同じでしょうが、ボーダーレスを実践する上では、仲間を大
事にする気持ちを持つことが大切です。
 折角友達になっても大切にしないと、その友達との付き合いは希薄にな
って離れていきます。
 大切にすると、仲間が仲間を呼んで、どんどん輪が広がっていきます。
 ボーダーを作らないということは、仲間になれる可能性のある人は誰で
も入ってこれる環境が出来ているということですから、自然と仲間が増え
ていきます。
 だから、仲間を大切にするということ自体がボーダーを作らないという
精神そのものであるということです。
 仲間を、人を大切にする気持ちは、人類愛に通じています。
 「全ての人は基本的には善人であり、悪人はいない」という性善説に
従い、人を信じて、人を愛して、触れ合うことで人類愛の実践が出来ます。
 どうしても仲間になれない人もいます。
 その人達とは、一定の距離を置いて、幸せを願ってあげることです。
 なんか宗教じみてきたので、この辺にしておきましょう。
 つまり、仲間を愛する気持ちとその実践は、ますます自分をボーダーレ
スにして、自分を磨けることになっていくわけです。

8.(5)囚われない気持ち

 何かに囚われていると、自分の気持はふさぎ込むものです。
 心配ごと、不安がある、上手く行かない・・・そんな状況では、心は平
常心を無くし、只事ではなくなります。
 また、宗教や国籍、政治や団体などの思想に囚われていると、自分の心
情は、必ずボーダーを作ってしまいます。
 これが一番という偏った囚われの気持ちがあると、人は近づきにくいも
のです。
 自分の主義、主張が強すぎることは寄り付きにくいのです。
 あくまでもフラットに、フランクにという立場をとることが、ボーダー
を作らない必須のアイテムとなります。
 では宗教に入っているとボーダーレスになれないのか?というとそうで
はありません。
 あくまでも、その宗教や政治観を相手、仲間に絶対押し付けないという
ことが前提であれば、仲間は出来ます。
 要は、人は一つに限られたくないのです。
 押しつけられたくないのです。
 自分の意志で選択したいのです。
 そんな心理を読んでおかないと、「あれっ?これって勧誘やったん?!」
と途中でトラブルになるので要注意です。

9.(6)楽しいことが好き

 ボーダーレスには、楽しいことが好きという要素は欠かせません。
 楽しいことはプラス思考につながります。
 暗いこと、悲しいこと、寂しいことは陰陽の考え方からすると必要な時、
仕方のない時もありますが、概してマイナス方向です。
 皆と共有するなら笑いがあって、楽しい方がベターですね。
 楽しいこと、笑いのあるところ、明るいところには皆が集まってきます。
 だから、意識的にその様にしていくことで、仲間が増えます。
 また笑いは身体にも良い効果をもたらすので、必要な要素です。
 楽しいことは共通点が多くあり、どんどんエスカレートして、話が弾み
ます。
 仲間で楽しい企画をしてどんどん深い友達になっていき、心の友達を多
く持って人生を豊かにする、そんなボーダーレスな思考を身につけていっ
て欲しいと思います。

10.最後に

 ボーダーレスは両刃(もろは)の刃(やいば)かもしれません。
 しかし、これが出来るようになれば、人生は大きく前が開けます。
 少しずつでも心をオープンにして、このボーダーレス感覚を身につけて
下さい。
 困った時はお電話を!

 では、また次回お会いしましょう!

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