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アナロジカルシンキング (類推思考について)

メールマガジン再録 (2005年9月12日、第2号より)

前回は、タイトルの意味と、自己紹介をさせて頂きました。
今回は、さらに突っ込んで、【心と技のあいだ】についてもう少し深く考えてみたいと思います。

その人のどこを鍛えればもっと力が発揮出来るのかを、『見えない部分』『「見えない部分」を「見える」に変える部分』、『見える部分』の3つのセクションに区分して考えてみます。

<アナロジー>

その前に、今から勉強していく上において、参考になる考え方を紹介しておきます。
それは、「他から聞いた話を自分に置き換える方法」です。
私はアナロジー(類似思考)と言っていますが、世間ではベンチレーションとも言っていますね。
これから勉強していく上において、機転を利かせて何でも応用していくことで自分のものになるので、しっかり利用して下さいね。

以下は、一般の生産加工会社と自分というものを比較したものですが、こうすることによって、流れの原理原則がなんとなく見え、置き換えが可能になります。

 加工機械        vs 自分
 生産注文(図面支給)vs 課題要求
 機械使用ノウハウ  vs 自分の制御方法を知っている。
 材料調達        vs 情報を蓄積しておく。無ければ仕入れる。
 加工           vs 課題検討~解決策を考える
 検査           vs それで良いか確認する。
 納品           vs 提案~実施
 売上回収        vs 結果を確認する。

これに関して、例えば、検査の精度を向上しようと思えば、検査項目のチェックリスト(A)を作ったり、検査用ゲージ(B)を作成したりということをします。
さて、このABは、自分では何をすればよいのだろうと考えます。これがアナロジカルな考え方です。
この様に、自分に置き換えて、また会社に置き換えて考えていくことでいろいろなもの、考え方が取り入れられます。
私は、講習をする際の一番に、いつもこれを言っています。このアナロジカルシンキングは必殺のテクニックですから、是非活用して下さい。
さて、本題です。

『見えない部分』について

心の中は自分でさえも見えません。
自分の「生き方」「判断」の基本をコントロールしているのは、自分の心です。それが自分の性格を形成し、行動の規範となっています。
とまあ、堅苦しく考えるのはよしましょう。
つまり、自分の心の持ち方次第で、全てが即変るのです。そんな例を数多く見てきています。変らないのは気付いていないからです。本当に気付けば、今からでも変るのです。
サロンで、店販販売が伸びないので困っていたスタッフに、「とにかく、お勧めではなく、お知らせの積りで言って見て。自分がお客様だったら、自分には言ってもらえなかったら寂しいでしょ!」とアドバイスしたら、どんどん店販が出たということがありました。
こんなのは、自分が囚われていただけですよね。だから、見えない部分を鍛えるのは、「素直な心と謙虚な姿勢」が一番でしょう。
その他、考え方を鍛える部分では、コンセプトシンキング、ホッパー図思考など、これから徐々に公開していきたいと思います。

『見えない部分を見えるに変える部分』

自分の中に蓄積された思考を、何らかの方法でアウトプットしていくプロセスを考えます。
アウトプットそのものは言葉、態度、資料などの目に見える部分として表現されますが、その内にあるものを外に出す表現の瞬間の技について考えていきたいと思います。
この部分から以降は、DOHOWと言われる部分ですが、それが以外に日本人は不足していると思います。つまり、エンターテイメントの部分が足りないのですね。日本は元々、「恥の文化」というものが浸透しているので、表現は苦手なわけですよね。
私は完璧か?と問われたら、「ムーーン」と考えますが、少なくとも20秒で20年来の友人になる自信はあります。

『見える部分』

言葉、態度、資料などの他人が分かるアウトプットの精度を向上するための勉強が必要です。この部分についての資料は数多く出ていますのでそちらにお任せしますが、効率的な方法について考えたいと思います。
インプット100、アウトプット40より、インプット40、アウトプット100の方が効率が良いし、エネルギーも使いませんよね。
これを目指して、見える部分を鍛えましょう。

今回はこれくらいにしておきましょう。

ではまた次回お会いしましょう!

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