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集中力 (コアに向かうパワー)

メルマガ再録 (2008年2月25日) 第60号


フィジカル系でしっかり頭に良いものを食べて、セルフコントロール系で気持ちを整え、テクニカル系/シーン系でしっかり集中させるという図式が考えられます。

           < 集 中 力 >

1.はじめに

 少し余談ですが(いきなりかよ!!)、私のメルマガ書きパターンは次
の様な感じです。
 大テーマ決めに4~5日、そしてそのテーマに沿ったキーワード探しを
日常的に行い、メモし、イメージを湧かしていく。
 そして、1~3日前に原稿を書き、早く仕上がれば少し寝かせておく。
 そして、前日に文字校正を家内にやってもらう。それが完了するのが数
時間前。そして原稿をアップする。
 大テーマが早く決まればそれだけ早くネタ作り出来るので楽なのですが、
なかなか決まらない場合は、苦しい苦しい。
 しかし、もう60回も続けてきたので、なんとか今回も頑張りましょう。

 今回のテーマは、「集中力」です。
 今、書いている時間はメルマガ発行の前日の正午です。
 さて、集中力を発揮して、書き上げることは出来るのか?

2.キーワード

 それでは、今回私が思いついたキーワードを列挙するところから始めま
しょう。

<フィジカル系>
  1.高める食べ物・・・脳に良い食べ物
<セルフコントロール系>
  2.呼吸・・・神経を落ち着かせ集中する
  3.リラックス・・・とらわれのない状態
  4.眼をつむる・・・集中する環境を作る
  5.目隠し・・・他が視界に入らない
  6.好きになる・・・そのことが常に頭にある
  7.アフォアメーション・・・同じ言葉を何回も唱え信念を強化する
  8.コンセントレーション・・・精神統一
  9.ルーティン・・・一定の動作で気持ちを安定させる
<テクニカル系>
 10.コンセプト・・・狙いとする目的を明確にする
 11.フラグシップ・・・向かう方向を明確にする
 12.ベクトル合わせ・・・同一方向に向かわせる
 13.一点突破・・・一つに集中すると打開出来る
 14.パラボラアンテナ・・・電波を集める。集中させる
 15.カメ割り柴田・・・切羽詰ると力を発揮する
 16.背水の陣・・・逃げ場を無くすと行くしかない
 17.ホワイトボード・・・出席者全員が同じ一点に集中する
<シーン系>
 18.シチュエーション・・・集中できる場面設定
 19.レンズ効果・・・集中すると凄いエネルギーになる
 20.火事場のくそ力・・・土壇場で潜在力が出る
 21.窮鼠、猫を咬む・・・追い込まれたら反逆のパワーが出る
 22.締め切り・・・後がないと思ったらやるしかない
 23.1つに限定する・・・他の選択肢を無くすと1つに集中できる

 まず無作為に列挙して、次に< >書きのブロッキングをして意味づけ
しましたが、この区分の境界は難しいですね。えいや!で行きます。
 それでは順次、深掘りしてみましょう

3.フィジカル系

 「1.高める食べ物」(脳に良い食べ物)ですが、調べてみると、日本
人は絶対ごはんだそうです。できれば胚芽米、玄米がベターです。
 一発の集中力は糖分(ブドウ糖)です。果物、特にバナナが良い。
 柑橘系、グレープフルーツやレモンのような酸味のあるもの。
 大豆や豆乳、卵黄などに多く含まれているレシチン、カツオやマグロな
どに多く含まれる高度不飽和脂肪酸DHAなども良い。

4.セルフコントロール系

 セルフコントロール系とは、自分を落ち着かせ、精神統一するという項
目です。
 「呼吸」については、よく言われるのが「腹式呼吸」。息を吐くときに
お腹を引っ込め、吸うときにお腹を膨らませる。実際には胸で呼吸してい
てもお腹に空気が出入りしているイメージで行う。これをすると、精神的
な安定、「リラックス」感が得られ、気が集中できる。
 「目隠し」とは、意図的に脇見をしないようにすること。車の運転など、
脇見をしていると事故をする。運転に集中すること。
 「好きになる」とまっしぐら!ですよね。
 「アフォアメーション」は、同じ言葉を呪文の様に何回も唱えることで
すが、これは集中を通り越して潜在意識に訴えることができます。何万回
も唱えると、脳にしみ込んで無意識にそういう行動をとるということです。
また、周囲にそれにまつわるいろいろな現象が起きるそうです。
 「コンセントレーション」は、まさに精神統一です。上記の方法などを
用いて、自分が集中できる状態を作り出します。
 「ルーティン」は、気持ちを安定させるための一連の動作です。スポー
ツ選手などが、クセの様に同じしぐさをするのは、それをすることで平常
心を保とうとする動きです。気持ちが高ぶり、異常な行動をするようでは
日頃の腕前は発揮出来ませんからね。

5.テクニカル系

 この項では、周囲をいかに集中させるかという命題に迫ってみましょう。
 まず、「コンセプト」です。コンセプトは、その対象項目の狙いとする
内容を明確に言い表したものですから、当然それがバイブルとしての役目
を果たします。逆に言うと、バイブルにふさわしくない内容なら、コンセ
プトとは言えないということです。
 「フラグシップ」は、遠くにいても目立つ様にフラグ(旗)を上げるこ
とで、みんなの行く方向をしっかり示します。
 「ベクトル合わせ」は、違う向きのパワーを同一方向に向けて、その合
力によりパワーを倍化しようとするものです。これが上手に出来たら、そ
のサロンは、とんでもなく推進力が付きますよ。
 「一点突破」とは、いろいろあるものから一つを選び、それに集中して
取り組むことです。八方美人では結局何も残らない。「二兎を追うもの一
兎を得ず」ということわざがあるように、1つのことに集中することでそ
のことに対する専門知識・技術が習得出来て、ものになるということです。
ちなみに、この後に続く言葉があります。そうです。「全面展開」です。
その専門技術の強みを生かして打って出るということです。これが差別化
であり、ブランディングです。
 「パラボラアンテナ」は電波を集めるものです。必要な情報をキャッチ
するには大きな受け皿が必要であり、それを集中するシステムが必要です。
 「甕(かめ)割り柴田」は、以前にも書きましたが、城に閉じこもった
家来の士気を高めるために、柴田勝家は城内の水がめを全て叩き割り、決
死の籠城をしたということです。
 「背水の陣」はご存知の様に、背面に川を控えて逃げ場を無くし、前進
するしかないということで士気を煽ることを言います。
 「ホワイトボード」は、出席者全員が一つのボードに集中することによ
ってみんなの姿勢・考えが統一されます。

6.シーン系

 「シチュエーション」は、場面設定のことです。集中できる場面設定を
作らないと、いくら集中しようとしてもままならないことが多い。自分の
集中できる環境とはどんな感じか自分でシミュレーションして、その環境
を作れるようにして下さい。
 「レンズ効果」は、子供の時に太陽の光を虫眼鏡で黒い紙に集中させて
煙が出て燃える実験&遊びをしたことがあると思いますが、それのことで
す。時々そんな現象による火災が発生しますね。先日も、窓際から4mも
離れているものにそのレンズ効果で火事になったというニュースをやって
いました。怖いですよ。
 「火事場のくそ力」というものもありますね。もう、ぎりぎりの土壇場
で潜在力が発揮される現象ですね。よくあるのが「火事場で、か弱いご夫
人が重いタンスを運んでいた」などと言う話です。本当にあるんですよね、
こんな話。まさに集中力、潜在力発揮の極みです。
 「窮鼠(きゅうそ)、猫を咬む」、追い込まれねずみは、天敵であるネコ
にまで逆襲するというものです。だから、あまり追求し過ぎないように少
し逃げ場を残してあげましょう。そうしないと居直ったら怖いですからね。
 「締め切り」、これは絶対、何をおいても集中しますね。人間、追い込
まれないとやらないのでしょうか? 夏休みの宿題、原稿の締め切り、月
間の締め・・・・・。これを前提に考えると、指示する時、締め切り日時
に余裕を持って通達すれ良いということでしょう。あくまでも、本人には
本当の締め切りは言わないことですね。
 「1つに限定する」、あの両腕を無くされた熊本県の大野勝彦先生が言
っておられました。「両手を無くした事で、私には選択肢がなくなりまし
た。これしか出来ないと悟ったときから、前が開けました。感謝が出来る
ようになったし、詩も絵も描ける様になりました。ありがたいことです。」
つまり、その一つに集中するということの偉大なことを先生は発信し続け
ておられるのです。

7.集中の工夫

 どうでしたか?
 集中力を増すのに、何かヒントになりましたか?
 フィジカル系でしっかり頭に良いものを食べて、セルフコントロール系
で気持ちを整え、テクニカル系/シーン系でしっかり集中させるという図
式が出来ましたね。
 集中力は一瞬は高まりますが、そんなに長続きするものではありません。
 そういう特性を知って、その前後のシチュエーションをしっかり準備す
ることが大切ですね。
 歳と共に、年々集中力は低下します。しかし、それには逆らえないです。
 しからばどうするか?
 リフレッシュするタイミングを知ることですね。凝り固まった頭では考
え・アイデアが出てきません。
 だから、一瞬開放して、また集中するということを繰り返すわけです。
 私も、メルマガ書きながら、ギターを弾いて歌を歌ったりしています。

8.最後に

 今日はこれくらいにしといたろ!
 皆さんも、集中力を増す、継続する工夫をされていると思います。
 なにかヒントがあれば参考にしたいので、メール下さい。
 よろしくです。

 では、また次回お会いしましょう!

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