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心と技のあいだ実践メソッド (答を引き出せるノウハウ)
メルマガ再録 (2007年10月22日) 第52号
「どのようにすれば不安を克服できるのか?」「心と技をつなぐポイントは何なのか?」「物事を成し遂げるための心の持ち方はどうすれば良いのか?」などについて考察しています。
< 心と技のあいだ実践メソッド >
1.はじめに
今回は「心と技のあいだ」を結ぶストーリー性について考えてみたいと
思います。
「どのようにすれば不安を克服できるのか?」「心と技をつなぐポイン
トは何なのか?」「物事を成し遂げるための心の持ち方はどうすれば良い
のか?」などについて考察します。
前々回の前文で「心構え」「身構え」「考構え」について書きました。
要約するとこんな感じです。
「心構え」とは、プラスの心、平常心、情熱、執念など気持ちの持ちよ
うです。「身構え」とは、所作、動作などの表現の技術です。「考構え」
とは、イメージ力、シンキングスキルなどの考え方の構えです。
こんな内容もヒントにしながら始めたいと思います。
2.新しいことに対する障害
従来から知っていることや、経験したことを繰り返し行うことには不安
はありませんが、新しい何かをしようとした時に障害になるのは、その未
知の領域に対する漠然とした不安です。
この不安はどこからやってくるのでしょう。
それは、人間の本来持っている「ホメオスタシス」という恒常性の機能
からくるものです。
現状を維持して危険から身を守るという機能は本能です。特に生命に関
することにはそのフィードバック機能が敏感に働いて、その危険から遠ざ
かろう、遠ざけようとします。
危険・不安に対して、人間は生命保持、自己防衛の本能が働き、未知の
ことに対処するには、その傷害を防御・除去するために拒否・拒絶反応が
起こって当然なのです。
では、その不安を打ち破り、ビビった気持ちをクリヤーし、「やろう!」
という強い気持ちで取り組むようになるには、また人にそうさせるにはど
うすれば良いのかを掘り下げて考えてみましょう。
3.条件を出す人
物事に取り組む時、人はよく言いますよね。「○○があれば、××出来
るのですが・・・・」
例えば、
A「お金があれば、どこへでもいける。」
B「愛さえあれば、幸せになれる。」
C「人さえいれば、売上はあがる」
D「チームワークさえ良ければ、もっと盛り上がる。」
もし、上司が「そうだね。ではその条件を揃えてあげよう!だから頑張
ってね!」と言って、そうしてあげたとしたらどうでしょうか?
そんな考え方をしている人は、その場はOKでも、きっとまた次の条件・
要求を出してくるのは見え見えですね。
考えてみると、その条件をクリヤーすること自体が、その課題を達成す
ることに他ならないと言うことが、その人には分かっていないのです。
4.不安を取り除く
では、こんな条件を出す人の心の部分に対し、どのようにアドバイスし
て改善出来るのかについて考えてみましょう。
前項の課題は明確です。
Aはお金をいかに作るか。
Bはいかに愛を育むか。
Cはいかに人を集めるか。
Dはいかにチームワークを作るのか。
と言うことでしょう。
しかし、本人は、漠然とした不安があるので、条件を出して防御して
しまうのです。
知っててもやりたくないという人は、失敗のイメージが目の前にチラつ
いてしたくないというマイナス感情になっています。
また忙しいからというを理由に防御しようとしている人は、その忙しさ
をクリヤーする方法を知らないという意味では、問題点は同じです。
つまり、「やり方が分からないので前進できない。」「やり方が分かれ
ば前向きになれる。」という点に絞り込むことが出来ると思います。
だから、本人の成長を考えると答そのものを教えるのではなく、あくま
でも答の出し方(やり方)を教え、不安を取り除くことに専念するという
ことが大切な要素になります。
濃霧の中では前進が出来ないように、霧を晴らしてあげるのではなく、
その霧の晴らし方を教えると言うことです。
まとめると、「達成のノウハウを知らないから不安があり、ホメオスタ
シス(恒常性)が働いてそれを受け入れられないから前に動けない!だか
ら、答ではなく、答を引き出せるノウハウを教えるべきだ!」
私はこれが最大のポイントだと思います。
だから、このメルマガ「心と技のあいだ」のテクニックが必要であると
思って永遠と問いかけ続けているのです。
問題から逃避する本人に、自分の不足部分と達成の仕方のガイドライン
を教えてあげれば、本人は自力で前進できます。
考え方によれば、問題を解決するということは、大変楽しい作業です。
それをクリヤーすることで、一つステージが上がるわけですから。
教えても動かない場合は、本人の吸収が良くないということもあります
が、それ以上に教える側の能力・努力不足だと思います。
お互いがそれを認識すれば、共育という文字で表されるように、本当に
一つになって前進して行こうという気持ちになれれば、きっと前途は開け
てくると思います。
そう思って、信じて共育することが、何よりも大切です。
5.どういう気持ちで取り組むのか?
想いにはパワーがあります。
だから、物事を成し遂げようとしたら、何よりも心構えを優先して考え
の中心に置くべきです。
だから、物事を成す時には、まず先にマインド(心構え・キーワード)
があり、次に具体的ノウハウ&テクニックという順番になります。
という考えに基づき、次の例を考えてみました。
A.テーマ 「気配り」
マインド 「おもてなしの心」
インプット 「観察眼、言葉、素早いレスポンス」
プロセス 「お客様の観察」
アウトプット「右足に乗せて一歩踏み出す」(行動の具現化)
B.テーマ 「店販」
マインド 「お役立ちの心」
インプット 「商品知識、毛髪科学」
プロセス 「お客様の髪の状態把握」
アウトプット「ベストマッチ商品の提案」
C.テーマ 「ブログ」
マインド 「分かち合いの心」
インプット 「注意力、情報力、文書力、画像」
プロセス 「テーマ選定、作文」
アウトプット「毎日発信し続ける」
ちょっと新しい思考法として、この心構えマインドを入れてみて下さい。
それが、サロンコンセプトと連動していれば最高ですね。
このマインドレベルが高いほどインプット~アウトプットのレベルが高
くなります。
このことに関しては、以前のメルマガの「ワークデザイン的思考法」の
中で詳しく取り上げているので、読み返してみて下さい。
6.出来ない→出来るへ
それではもっと深い部分で、どういう心構えを持てば上手く出来るのか
を考えてみましょう。
A.そのためのポイントは何ですか?
B.そのために自分が不足していることは何ですか?
C.自分のイメージを構築するための源泉は何ですか?
D.発想の泉は何ですか?
E.何を学習すべきなのですか?
コーチングで出てくる「フォーカス(焦点)」「レバレッジポイント(
作用点・最大のポイント)」「学習」というキーワードがかなり大切な要
素となります。
問題解決や壁を越えるにあたり、最終的には、自分の事として、自分の
心として何を学ぶ必要があるのか、それが問われます。
「自分に解けない課題は現れない」「全ての答えは自分の中にある」とい
うことが真理であると思って物事に対処すれば、必ず問題は解けるのです。
その物事を物理的に解決しようとする前に、自分の内的(心の)レベル
を向上する学習のポイントに集中してそれが習得できれば、その物事は解
決出来たも同然です。
だって、人間は心により動いているのですから、昨日までの自分を超え
る心と技の学習をしていくことにより、新しい課題をクリヤーできて行く
ということになるのですからね。
7.気配りが出来る人に・・・
気配りが出来る人になって欲しいというニーズを良く聞きます。これに
はどうしたらよいでしょう?。
その本人が本気を出すに至るには、何をすればよいのでしょう?
それは、言えば簡単です。
本人が、気配りが出来る人になりたいと思うようになることに協力すれ
ばよいのです。
それにはどうするか?
気配りの手本を見せるのではなく、気配りとは何か?、どうすることが
気配りなのかをまず説明し、そういうことが出来る人になりたいのなら、
自分は心と技において何が必要なのかを本人に考えさせることから始めれ
ばよいのです。
そして、レベルは低くとも、一つの気付きが次に繋がっていくというこ
とを認識して、継続的に意識・意欲を絶やさないようにフォローしていく
ということで、気配りの幅がどんどん増えて行き、しっかりした感動のサ
ービスが出来る様になって行きます。
そして、ついに本気心に火がついてモチベーションが急激に向上し、自
然人(じねんじん・自ら燃える人)に進化するのです。
8.最後に
抽象的な内容を具体的に書くと言うことは、なかなか難しいことですね。
私の言いたいことが少しでも伝わったなら嬉しいです。
・心が身体を動かしているのである。
・心の成長が人の成長である。
・恐がらずどんどん未知のことにチャレンジして心を磨こう。
・何が来ても恐くないように、最大の準備をしておこう!
・それには、心と技のあいだの勉強をしよう!
なんか、最終回みたいになってしまいましたね。
これからも続けますので、よろしくね。
9.次回案内
今のところ、ノーアイデアです。
今回の後半で「気付き」「気配り」「優しさ」というキーワードが出て
きたので、「マインドデザイン」なんてなテーマも面白いかな?何て思っ
ています。
では、また次回お会いしましょう!