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マインドデザイン (心を創造する)

メルマガ再録 (2007年11月12日) 第53号


心と考え方は一体のもので切り離しは出来ません。両方とも自分の発想の源(想い・志)です。しかし役目は違います。あくまでも心がコアで、それを実践するフレームが考え方です。

         < マインドデザイン >

1.はじめに

 前回の次回案内のところで、次の様に書きました。
 「今回の後半で「気付き」「気配り」「優しさ」というキーワードが出て
きたので、「マインドデザイン」なんてなテーマも面白いかな?何て思っ
ています。」ということで今回はこれに取り組んでみようかなと思います。
 そもそも、「マインドデザイン」という言葉があるのかないのかは知り
ませんが、雰囲気・勢いで行ってみます。
 マインドデザインとは、「心を創造する」ということです。
 「心って、一体何?」「どの様にすればレベルが向上するの?」などに
ついて考えてみたいと思います。
 そういえば、「心の時代」ってよく言われますが、本当のところ「心」
について説明せよと言われたら、困りますよね。
 ではまず、心そのものの分析から始めましょう。

2.心の語源・意味

 心って、ウィキペディアで調べたところ以下のように書いていました。

 心(こころ)の語源はコル・ココルで、動物の内臓をさしていたが、人
間の体の目に見えないものを意味するようになった。
 「心」の多義性。広辞苑は以下のようなものを挙げている。
 ・人間の精神作用のもとになるもの
 ・人間の精神の作用そのもの
 ・知識・感情・意思の総体
 ・おもわく
 ・気持ち
 ・思いやり、情け
 ・他に、趣き、趣向、意味、物の中心、等
 人間を人間らしく振舞わせる事を可能にしている物質とは違うものを想
定して「心」という言葉が使われる。
 昔の人は心が心臓にあると考えていた。心臓という命名や、「胸の内」
「ハート」が比喩的に心を指すのはその名残りである。
 「心という名を冠されることのある性質(学習、記憶、発話、思考、判
断、感情など)は、そのほぼ全てが脳の物質的な振る舞いとして理解する
ことができる(還元できる)。<後略>」
 これが現在、心の哲学の研究者達の間で見られる最も一般的な心の捉え
方である。
 「こころ」は、意思などが「宿る何か」だけでなく、意思的な作用その
ものを指すこともある。「心を受け継ぐ」などと表現する。

3.心と考え方/心の時代

 心と考え方は違うのでしょうか?
 私はこう考えます。
 「心と考え方は一体のもので切り離しは出来ない。
 両方とも自分の発想の源(想い・志)である。
 しかし、役目は違う。
 あくまでも心がコアで、それを実践するフレームが考え方である。
 さらに、「心」は情緒的な面をもっており、「考え方」は現実的な面を
カバーしている。」
 確かに「心の時代」に比較して、「考え方の時代」と言ってしまえば、
不要なものは切り捨てる的な感じがしてしまいますね。
 だから、「心の時代」という言葉は、フレーム的発想ではなく、本質的・
核心的発想、人間の本来進むべき道とする方向をきっちり捉えて、しっか
りその方向性を示す心の時代になっているということでしょう。
 こう考えると、心と考え方はある側面では一体ではあるが、別の側面か
ら見ると正反対ということも言えるわけですね。
 結局は、本質的で情緒が大切にされる時代になってきたということです。

4.マインドデザイン

 さて、「マインドデザイン」ということに戻って考えましょう
 以前テーマに取り上げた、「ワークデザイン的アプローチ」という手法
は、対象とするワーク(仕事)のコンセプトをより高次元に引き上げて設
定してアプローチしていくという考え方のテクニックです。
 その例からすると、「マインドデザイン」は想い・志のレベルを分解し
てより高次元のデザインをして、コンセプトを高く持つということになり
ますね。
 そして、その高く位置づけたマインドデザインを実現させようとした場
合、より豊かな人間性と情緒を身につける必要があります。

5.情緒

 上記で考えてきた様に、心を「考え方の源をなす情緒部分である」と定
義すると、次は「情緒とは?」という疑問に突き当たります。
 三省堂の辞典では、「情緒とは、人にある感慨をもよおさせる、その物
独特の味わい。また、物事に触れて起こるさまざまな感慨。」と説明があ
ります。
 独特の味わいとは、その本人の行動・言動・態度などの総合した結果の
醸し出す雰囲気ということですよね。
 しかし、ここからが問題です。
 独特の味わいを深めようとすると、その醸し出す雰囲気を意図的に整え、
向上することが求められます。
 とすると、マインドをデザインし、レベルアップするということは、行
動・言動・態度などの外的要素をもっと中に取り入れることにより、内的
な要素を向上させようとする作業であるということです。
 その作業が、情緒を向上させることになるということです。
 ということで、ヒントが見つかったので、ではこれらについて具体的に
考えて行きましょう。

6.マインドレベルの向上

 最初に焼き付けられた教育内容は、根強く残ります。
 だから、「ファーストプリント」といって、行動・言動・態度・店の考
え方などを入店の時に徹底して教えます。
 そうして、最初の刷り込み作業を行います。
 狼少年の話など、そのものです。人間のあかちゃんが狼に育てられて、
狼の様に育つという物語です。最初に教育を受けた内容は忘れないという
ことです。
 さらに、マインドレベルを向上させるには、行動・言動・態度などにつ
いて個人向けカリキュラムを組む必要があります。
 この、各人の情緒については固有の振動数があります。
 こちらから提案・提供する、どの周波数に共鳴・共振するか分からない
ので、いろいろ手探りしていくことです。
 そのうちに、きっとこれだというものに突き当たります。
 そういう気持ちで教育していけば、きっと、個人対応のプログラムが作
れるでしょう。
 それでは次に、全体としてのマインドレベルの向上について考えてみま
しょう。
 一例としては、読書があります。
 共通の課題本を読んで、それについて感じたこと、実行してみたことに
ついて話をするということです。
 なかなかの気付きがあるものです。
 感動物語などの映像も良いでしょう。
 これも、同じ時間を共有するということで有効な方法です。
 さらに、共通の感動体験なども良いですね。より苦しい、より辛い体験
を同時に行うことにより、心のレベルは凄く向上します。

7.レベルアップストーリー

 さて、まとめとして、一般のサロンのスタッフがリッツカールトンスタ
ッフの様に、先読みのサービスが出来るまでにはどのようなステップが必
要か考えてみましょう。
 A.「マインド」コンピテンシー評価シートを作成する。
   みんなが見て妥当な評価シートを作成する。
   実例を記載すると分かりやすい。
 B.現状のマインドレベルを知る
   まず、自分のレベルをどの位置付けまでアップするのかを自覚する
   作業です。
 C.マインドデザインを行う。
   より高い次元に引き上げるための認識を行います。
   一挙にはアップできないので、評価シートを参照して1ランクアッ
   プの目標を持ちます。
 D.行動計画を立てる。
   行動・言動・態度等について、どの様な項目をどの様に取り組むか
   の具体的行動計画を立てます。
   この時、必ずA→D変換を行います。A→D変換自体が訓練であり、
   この時に考えるエネルギーにより、成功に近づきます。
   さらに、効果測定についても同じ様にデジタルで表現します。
 E.実行&フォローする。
   実行とフォローを繰り返し、目標レベルに到達するまで粘り強く行
   動します。
 F.次の段階へ
   目標が達成できたら、次の段階に対し、Bのステップから繰り返し
   ます。
 上記は改善の普通のサイクルですが、この手法はオールマイティーです。
 この間に、いろいろなレベルアップに関する補助的な情報の提供や、O
FFJTを行うことは言うまでもありません。

8.「マインド」コンピテンシー評価シート

 マインドレベルの評価シートを私なりに考えてみました。
 項目   「マインドデザイン(心の持ち方)」
 定義   「自我に目覚めて心の働きを知り、周囲に好影響を与
       えていく。」
 レベル-1「人生を投げている」
 レベル 0「前進することが大切であることに目覚めていない。」
 レベル 1「前向きに生きることに対して、言われた時だけ気がつくが、
       すぐに戻ってしまう。」
 レベル 2「自己啓発し、積極的に前進しようとしている。」
 レベル 3「自己の成長に目覚めて、前進する力がみなぎっている」
 レベル 4「成長が著しく、常に独創的な進化を継続している」
 レベル 5「本人の存在が全ての人に光を与えている」

9.最後に

 心・情緒の意味を調べ、マインドデザインについてを考え、マインドレ
ベルアップという改善の取り組みまでを整理してみました。
 頭書、マインドデザインとは、ワークデザインを参考にして、マインド
(志)の高さを認識して、より高次元に位置づけることであると考えてい
ましたが、これで自分でもはっきりしたので、モヤモヤした気分はスッキ
リしました。
 取り組んだ甲斐がありました。

10.次回案内

 今のところ、ノーアイデアです。
 ネタ探しします。
 では、また次回お会いしましょう!

心と技のあいだ実践メソッド (答を引き出せるノウハウ)

メルマガ再録 (2007年10月22日) 第52号


「どのようにすれば不安を克服できるのか?」「心と技をつなぐポイントは何なのか?」「物事を成し遂げるための心の持ち方はどうすれば良いのか?」などについて考察しています。

       < 心と技のあいだ実践メソッド >

1.はじめに

 今回は「心と技のあいだ」を結ぶストーリー性について考えてみたいと
思います。
 「どのようにすれば不安を克服できるのか?」「心と技をつなぐポイン
トは何なのか?」「物事を成し遂げるための心の持ち方はどうすれば良い
のか?」などについて考察します。
 前々回の前文で「心構え」「身構え」「考構え」について書きました。
要約するとこんな感じです。
 「心構え」とは、プラスの心、平常心、情熱、執念など気持ちの持ちよ
うです。「身構え」とは、所作、動作などの表現の技術です。「考構え」
とは、イメージ力、シンキングスキルなどの考え方の構えです。
 こんな内容もヒントにしながら始めたいと思います。

2.新しいことに対する障害

 従来から知っていることや、経験したことを繰り返し行うことには不安
はありませんが、新しい何かをしようとした時に障害になるのは、その未
知の領域に対する漠然とした不安です。
 この不安はどこからやってくるのでしょう。
 それは、人間の本来持っている「ホメオスタシス」という恒常性の機能
からくるものです。
 現状を維持して危険から身を守るという機能は本能です。特に生命に関
することにはそのフィードバック機能が敏感に働いて、その危険から遠ざ
かろう、遠ざけようとします。
 危険・不安に対して、人間は生命保持、自己防衛の本能が働き、未知の
ことに対処するには、その傷害を防御・除去するために拒否・拒絶反応が
起こって当然なのです。
 では、その不安を打ち破り、ビビった気持ちをクリヤーし、「やろう!」
という強い気持ちで取り組むようになるには、また人にそうさせるにはど
うすれば良いのかを掘り下げて考えてみましょう。

3.条件を出す人

 物事に取り組む時、人はよく言いますよね。「○○があれば、××出来
るのですが・・・・」
 例えば、
  A「お金があれば、どこへでもいける。」
  B「愛さえあれば、幸せになれる。」
  C「人さえいれば、売上はあがる」
  D「チームワークさえ良ければ、もっと盛り上がる。」
 もし、上司が「そうだね。ではその条件を揃えてあげよう!だから頑張
ってね!」と言って、そうしてあげたとしたらどうでしょうか?
 そんな考え方をしている人は、その場はOKでも、きっとまた次の条件・
要求を出してくるのは見え見えですね。
 考えてみると、その条件をクリヤーすること自体が、その課題を達成す
ることに他ならないと言うことが、その人には分かっていないのです。

4.不安を取り除く

 では、こんな条件を出す人の心の部分に対し、どのようにアドバイスし
て改善出来るのかについて考えてみましょう。
 前項の課題は明確です。
  Aはお金をいかに作るか。
  Bはいかに愛を育むか。
  Cはいかに人を集めるか。
  Dはいかにチームワークを作るのか。
 と言うことでしょう。
 しかし、本人は、漠然とした不安があるので、条件を出して防御して
しまうのです。
 知っててもやりたくないという人は、失敗のイメージが目の前にチラつ
いてしたくないというマイナス感情になっています。
 また忙しいからというを理由に防御しようとしている人は、その忙しさ
をクリヤーする方法を知らないという意味では、問題点は同じです。

 つまり、「やり方が分からないので前進できない。」「やり方が分かれ
ば前向きになれる。」という点に絞り込むことが出来ると思います。
 だから、本人の成長を考えると答そのものを教えるのではなく、あくま
でも答の出し方(やり方)を教え、不安を取り除くことに専念するという
ことが大切な要素になります。
 濃霧の中では前進が出来ないように、霧を晴らしてあげるのではなく、
その霧の晴らし方を教えると言うことです。

 まとめると、「達成のノウハウを知らないから不安があり、ホメオスタ
シス(恒常性)が働いてそれを受け入れられないから前に動けない!だか
ら、答ではなく、答を引き出せるノウハウを教えるべきだ!」
 私はこれが最大のポイントだと思います。

 だから、このメルマガ「心と技のあいだ」のテクニックが必要であると
思って永遠と問いかけ続けているのです。

 問題から逃避する本人に、自分の不足部分と達成の仕方のガイドライン
を教えてあげれば、本人は自力で前進できます。
 考え方によれば、問題を解決するということは、大変楽しい作業です。
それをクリヤーすることで、一つステージが上がるわけですから。

 教えても動かない場合は、本人の吸収が良くないということもあります
が、それ以上に教える側の能力・努力不足だと思います。
 お互いがそれを認識すれば、共育という文字で表されるように、本当に
一つになって前進して行こうという気持ちになれれば、きっと前途は開け
てくると思います。
 そう思って、信じて共育することが、何よりも大切です。

5.どういう気持ちで取り組むのか?

 想いにはパワーがあります。
 だから、物事を成し遂げようとしたら、何よりも心構えを優先して考え
の中心に置くべきです。
 だから、物事を成す時には、まず先にマインド(心構え・キーワード)
があり、次に具体的ノウハウ&テクニックという順番になります。
 という考えに基づき、次の例を考えてみました。
 A.テーマ   「気配り」
   マインド  「おもてなしの心」
   インプット 「観察眼、言葉、素早いレスポンス」
   プロセス  「お客様の観察」
   アウトプット「右足に乗せて一歩踏み出す」(行動の具現化)
 B.テーマ   「店販」
   マインド  「お役立ちの心」
   インプット 「商品知識、毛髪科学」
   プロセス  「お客様の髪の状態把握」
   アウトプット「ベストマッチ商品の提案」
 C.テーマ   「ブログ」
   マインド  「分かち合いの心」
   インプット 「注意力、情報力、文書力、画像」
   プロセス  「テーマ選定、作文」
   アウトプット「毎日発信し続ける」

 ちょっと新しい思考法として、この心構えマインドを入れてみて下さい。
 それが、サロンコンセプトと連動していれば最高ですね。
 このマインドレベルが高いほどインプット~アウトプットのレベルが高
くなります。
 このことに関しては、以前のメルマガの「ワークデザイン的思考法」の
中で詳しく取り上げているので、読み返してみて下さい。

6.出来ない→出来るへ

 それではもっと深い部分で、どういう心構えを持てば上手く出来るのか
を考えてみましょう。
  A.そのためのポイントは何ですか?
  B.そのために自分が不足していることは何ですか?
  C.自分のイメージを構築するための源泉は何ですか?
  D.発想の泉は何ですか?
  E.何を学習すべきなのですか?
 コーチングで出てくる「フォーカス(焦点)」「レバレッジポイント(
作用点・最大のポイント)」「学習」というキーワードがかなり大切な要
素となります。
 問題解決や壁を越えるにあたり、最終的には、自分の事として、自分の
心として何を学ぶ必要があるのか、それが問われます。
 「自分に解けない課題は現れない」「全ての答えは自分の中にある」とい
うことが真理であると思って物事に対処すれば、必ず問題は解けるのです。
 その物事を物理的に解決しようとする前に、自分の内的(心の)レベル
を向上する学習のポイントに集中してそれが習得できれば、その物事は解
決出来たも同然です。
 だって、人間は心により動いているのですから、昨日までの自分を超え
る心と技の学習をしていくことにより、新しい課題をクリヤーできて行く
ということになるのですからね。

7.気配りが出来る人に・・・

 気配りが出来る人になって欲しいというニーズを良く聞きます。これに
はどうしたらよいでしょう?。
 その本人が本気を出すに至るには、何をすればよいのでしょう?
 それは、言えば簡単です。
 本人が、気配りが出来る人になりたいと思うようになることに協力すれ
ばよいのです。

 それにはどうするか?
 気配りの手本を見せるのではなく、気配りとは何か?、どうすることが
気配りなのかをまず説明し、そういうことが出来る人になりたいのなら、
自分は心と技において何が必要なのかを本人に考えさせることから始めれ
ばよいのです。
 そして、レベルは低くとも、一つの気付きが次に繋がっていくというこ
とを認識して、継続的に意識・意欲を絶やさないようにフォローしていく
ということで、気配りの幅がどんどん増えて行き、しっかりした感動のサ
ービスが出来る様になって行きます。
 そして、ついに本気心に火がついてモチベーションが急激に向上し、自
然人(じねんじん・自ら燃える人)に進化するのです。

8.最後に

 抽象的な内容を具体的に書くと言うことは、なかなか難しいことですね。
 私の言いたいことが少しでも伝わったなら嬉しいです。
  ・心が身体を動かしているのである。
  ・心の成長が人の成長である。
  ・恐がらずどんどん未知のことにチャレンジして心を磨こう。
  ・何が来ても恐くないように、最大の準備をしておこう!
  ・それには、心と技のあいだの勉強をしよう!
 なんか、最終回みたいになってしまいましたね。
 これからも続けますので、よろしくね。

9.次回案内

 今のところ、ノーアイデアです。
 今回の後半で「気付き」「気配り」「優しさ」というキーワードが出て
きたので、「マインドデザイン」なんてなテーマも面白いかな?何て思っ
ています。
 では、また次回お会いしましょう!

夢のアプローチ/ライフリスト (喜多川泰氏に学ぶ)

メルマガ再録 (2007年10月08日) 第51号


「なりたいこと」(夢ライフリスト)は、実は結果として自分の手に入るものであり、「行動ライフリスト」は夢を実現させるための「すべきこと」です。

        < 夢のアプローチ/ライフリスト >

1.はじめに

 今年の7月の末に、(株)ヒューマンフォーラムの出路社長から1冊の
本を頂きました。
 それが「君と会えたから」(喜多川泰著、ディスカバー出版)でした。
 しばらく置いていたのですが、何気なく少し読んでみると、グイグイと
喜多川氏の世界に吸い込まれていき、一気に読んでしまいました。
 そして、その時、今度時間のある時にこのエッセンスをマニュアルにし
て皆が使えるものにしたいと思い、まとめたのが今回の内容です。
 この本文と連動した実際の資料は、さらに2ページの記入用紙を追加し
て完成させました。
 今月19日(金)に喜多川先生の講演会がヒューマンフォーラム無目的
ホールで行われるので、この資料を持参してみようと思っています。
 お断りとして2点あります。
 今回のメルマガは、多分に喜多川先生の文章を引用させて頂きましたの
で、その点を充分ご理解の上お読み下さい。
 また、私の意見と先生の文章を混在させることにより、原文と違った解
釈になっている恐れもありますのでその点もご注意下さり、各自の見識に
より解釈頂きたいと思います。
 今回の内容で興味を持たれた方は、是非本を購入してご自身でお読みに
なることをお勧めします。

2.実践マニュアル

(1)「夢ライフリスト」の作成

 まず、1枚目の「夢ライフリスト」を準備します。
 ライフリストの形式はA4サイズで、上段に「夢ライフリスト」のタイ
トル、その下に氏名と記入日を書くスペースがあって、次に記入すべき内
容の説明文を少し入れて、さらにその下に20段の枠を左右2列に配置し
表です。
 そこに次の内容などの夢の項目を記入します。
 1.自分が行ってみたい所
 2.出来る様になりたいこと
 3.将来やってみたいこと
 4.将来達成したいこと
 5.ちょっと興味があること
 6.こうなるといいなあと思うこと
等、どんな大きな夢でも小さな夢でもいいので、40ヶ書き出します。
 本では60ヶと書いていますが、時間短縮とそんなに書けないのでは?
という懸念から40ヶにしました。(ひょっとしたら喜多川先生に叱られ
るかもしれませんが・・・)

(2)「行動ライフリスト」の作成

 2枚目の「行動ライフリスト」には、自分の人生の中で他の人にやって
あげたいことを書き出します。
 1.人にやってあげたいこと
 2.達成させてあげたいこと
等をリストアップします。
 このリストの形式は、上記の「夢ライフリスト」と同じで、タイトルと
説明文を替えただけの表です。

(3)各リストの意味

 1枚目の「夢ライフリスト」は、自分がしたい、なりたいことの個人的
な内容のものです。
 このリストの内容は、自分の人生において欲しいものであり、あくまで
も自分自身を知るために書くものです。
 しかし、このリストに記入した「自分の欲しいものとか、行ってみたい
所、やってみたいこと」というのは、実は結果として自分の手に入るもの
なのです。決して、それを目標にして日々生きるためのものではありませ
ん。
 これに対し、2枚目の「行動ライフリスト」は、1枚目の夢を実現させ
るための具体的行動をリストアップしたものであるということです。
 このリストに書いた項目を実現する様な毎日を送ることによって、1枚
目の「夢ライフリスト」の内容を同時に達成することができるということ
なのです。
 簡単にいうと「行動ライフリスト」に書いてある内容を実行すれば夢は
叶うというで、この2つのリストは完全に裏表で「対」になった関係のリ
ストといえます。

(4)投げたものは返ってくる

 1枚目はTAKE(つかむ)のリスト、2枚目はGIVE(与える)の
リストということです。
 自分が人から何かもらうことがあったとしたら、先に自分からその人の
ために何かをした時だけであると言われています。
 北川八郎先生も同じことを言われていましたし、確かに私も実感として
それは感じます。
 自分からのアプローチ、それが「行動ライフリスト」が意味するものか
もしれませんね。
 但し、TAKEを前提にしたGIVEは嫌味になります。
 ひたすら純粋にGIVEして行くことが望まれます。ひたすら繰り返す
ことにより感動を与え、その溢れた分が自分に返ってくるのです。

(5)リストのメンテナンス

 2枚目の「行動ライフリスト」は毎日眺めているだけではなく、気付い
た時に内容を増やしたり、書き換えたり、修正したりと手を加えてどんど
ん新しいものに変えていくことが大切です。
 1枚めの「夢ライフリスト」も、年々書き換えてよいのです。
 書き換えても良い?と不思議に思われるかもしれませんが、書き換える
という行為は、あきらめるということにはならないからです。
 最初に書いた時点での「夢ライフリスト」の項目は、浅い解釈しか出来
ないので大抵フレーム(外枠)を書いているのです。
 つまり「そうなりたい本当の理由」はもっと深いところにあるのです。
 年齢を増したり、勉強したり、智恵が付いたりしたことにより、また違
った角度からアプローチの方法が見えてくると、本当にしたいこと(コア)
はこれであるということがよりはっきり見えてきます。
 私がいつも言っている「コアとフレーム」の関係をしっかり知ることが
大切であるということがここでも分かると思います。

3.目的と手段

 野球選手になりたいという夢は、よくよく考えるとあくまでも手段です。
 「なんのために野球選手になりたいの?」って聞かれたらなんと答える
でしょう?
 この様に、もう少し突っ込んで考えると、プロ野球の選手になれたとし
ても、それは形だけのものであり、本当に自分が手に入れようとしたもの
が満たされたわけではないということです。
 つまり、職業を夢と考えない方がよいということです。
 ある職業に就くということは、自分の夢を実現するための1つの手段を
手に入れるということでしかありません。

4.諦めない

 1つの手段がダメでも、全てがダメというわけではありません。
 また別の手段を使って自分の夢を実現する方法を考えればよいのです。
 飛行機に乗れないからといって、目的地に行くこと自体を諦めないこと
です。
 多くの人は昨日まで出来なかったことを理由に、自分は一生それが出来
ない人間だと決めつけてしまうことがあります。
 しかし、昨日まで出来なかったという事実が、今日も出来ないという理
由になんかならないのです。
 そう決め付けてはいけません。
 人間は日々成長して変っているのですから。

5.最後に

 あれっ? もう終り?
 いつもなら、6000文字数くらいの長編ですが、「今日はすっきりこ
れくらいにしといたろ!」っ感じ?
 私は、この話は目からウロコでしたね。
 重ねて確認すると、「なりたいこと」=「夢ライフリスト」は、実は結
果として自分の手に入るものであり、「行動ライフリスト」は夢を実現さ
せるための「すべきこと」である。
 このことは、薄々は感じていたのですが、ビシっと書かれていて、本当
に参りました!って感じです。
 喜多川先生には10月19日にお会いできるので、また様子を報告しま
す。お楽しみに!
 なお、この「君と会えたから」をお読みになった方には、マニュアルを
差し上げますので、是非メールを下さい。
 また、本の購入に際しては、京都御幸町ヒューマンフォーラム1階の「
にこちゃん商店」でお求め下さい。他にもいい本が一杯置いてあるので、
まだ行ったことがない方は、是非一度お立ち寄り下さい。「谷口さんから
の紹介で来ました。」と言えば、何かプレゼントが頂けるかも?
 最後になりましたが、こんなに良い本に出会えるきっかけを作って頂い
た出路さんに本当に感謝します。ありがとうございました。

6.次回案内

 さて次回は「心と技のあいだ実現チャート」と題して、心の持ち方で課
題は解ける!ということを、検証してみたいと思います。
 ではまたお会いしましょう!        

全てに主となる (無責任でないこと)

メルマガ再録 (2007年4月23日) 第40号


「全てにおいて責任を持つ」ではしんどすぎるので、「無責任でない」「関心を持つ」くらいのトーンでいいでしょう。1つ1つのことに対して興味と関心をもって接することで多くを学ぶことが出来ます。

           < 全てに主となる >

1.はじめに

 以前、ラポットカンパニー&ウッディチキン代表の伊藤豊先生から行徳
哲男先生の「随処に主となる」というCDを頂いた時から、この言葉はず
っと気になっていました。
 行徳哲男先生とは、昭和8年福岡県生まれ、日本BE研究所所長、著書
「随処に主となる」致知出版社等を出版さている著名な先生です。。
 その言葉を自分では「全てに主となる」とずっと思い込んでいて、今回
のタイトルにしてしまったわけです。
 一度深く考えてみたい内容だと思っていたので今回のテーマにしました。

2.「随処に主となる」の解釈

 気になるのでインターネットで「随処に主となる」で検索したところ、
以下の様な内容が見つかりました。余りにも良く出来ている文章なので掲
載します。
 細かいことですが、行徳先生は「随処」と書かれていますが、下記文章
では「随所」となっていて「所・処」の字が違いますが同じ意味と解釈し
ます。
<ここから>
「随所に主となる」とは、自主独立の精神を説いたものです。この言葉は
『臨済録』という禅宗の教えからきています。「なんじ、すべからく、随
所に主となれば、たちどころに皆真なり」がそれです。“独立者はどこに
立っても周囲と調和していける”これがその意味するところです。これを
主人になるとか、中心になるととると、丸反対に解釈してしまうことにな
ります。この「随所に主」という考え方は、仏教の根本原理である「諸法
非我」(「諸法無我」ともいわれる)の立場と符合するものです。それは
“万物は相互関係によって存在している”ことを述べたものです。さて、
その「随所に主となる」ために、ここに次の二点を提唱したいと思います。
   「いつも円満である」
   「決してグチをいわない」
相互に確認し合うために対句になっています。言葉は簡単でも実行はそう
容易なものではありません。何はともあれ、私たちの毎日は不断の前進で
なくてはなりません。そのためには、積極的によい言葉に置きかえる工夫
が求められます。必ずしも妥当な表現とはなっていないかも知れませんが、
次にいくつかその例をあげてみました。人間の言葉と感情の関係は、交互
の“はね返り”であることがわかります。
   ぶしつけ     → 開放的
   不親切      → てきぱき
   おしゃべり    → ほがらか
   いいかげん    → 幅がある
   うるさい     → にぎやか
   ずさん      → 大らか
   出しゃぱり    → 気がつく
   優柔不断     → 慎重
   あつかましい   → 積極的
   欲ばり      → 意欲的
   怒りっぽい    → 率直
   ほら吹き     → 博学
   うすのろ     → ひかえめ
   うぬぼれ     → 頼もしい
   軽薄       → 気さく
   癖がある     → 個性的
   おっちょこちょい → 活動的
   神経質      → 繊細
   恥しらず     → たくましい
   いばってる    → 貫禄がある
 このような言葉が臨機応変に出てくれば、その時がまさしく「随所に主」
となった状態といえます。
<ここまで>
 これって結局は、プラス思考であったり、リフレイミングであったりと
言うことに他なりませんね。
 しかし、この右側の言葉がなかなか頭に浮かばないですよね。
 「随処に主となる度の向上」には一度これをテストしてみればどうでし
ょうか?

3.無責任でないこと

 では、私なりに「全てに主となる」を考えてみたいと思います。
 私が言いたいのは、どんな場所、どんな場面においても「無責任でない
こと」です。
 「全てにおいて責任を持つ」ということは、どう考えてもヘヴィー過ぎ
ますよね。余りにも理想的過ぎるし、「そんなん、しんど過ぎる」と言う
声が聞こえてきそうです。
 だから、「無責任でないこと」でいいと思います。
 この「無責任でないこと」のポイントは、小さいことを無視しない、1
つ1つを大切にするということです。
 相手の話を聞くときに、無責任なら空返事をしてしまいます。しかし「
無責任でない」という態度は、相手の話をきっちり聞く姿勢を持っている
が、その内容に対しては責任が取れるとは限らないよという姿勢です。
 自分には関係ない事柄も、「私には関係がないから」と無視するのでは
なく、姿勢としては関心を持つが、「自分にはまだそれが出来ないのでち
ょっと待って下さい」ってな感じですね。

4.全てに主となる

 先ほどのホームページからの引用文に、「独立者はどこに立っても周囲
と調和していける」「これを主人になるとか、中心になるととると、丸反
対に解釈してしまうことになります。」とありました。
 私が考える「全てに主となる」とは、自分の内部の問題であると定義
しています。つまり、「私ならこう考える」という主体性をもった視点、
姿勢を持つことを言います。
 先ほどの項目で書いた様に、全てに責任を負うというのではなく、あく
までも自分の頭の中で、「私ならこうする」「もっとこうすればよくなる」
「これはヒントになる」等のように、「見る」ではなく「観る」、「聞く」
ではなく「聴く」と言うように、積極的に受け入れるということです。
 例えば、パーティに招待されたという場合、会場の設営や進行などを観
察することです。セミナーに行ったら、受付の方法や進行の状況、時間配
分などを観ることです。会議に参加すれば、議長がどの様に進行している
か、議題がどの様に処理されていくかの流れを把握することです。
 こういう考え方・観察の仕方が出来るようになると、雪だるまのように
自分の幅が出来てきます。
 そりゃそうですよね。
 今までぼ~~として見ていたことを主体性を持って注意深く観ることに
なればより幅広い知識が習得出来るし、より細かく聞くことが出きれば今
まで聞けなかった声が聞こえるようになってきますね。
 そうすることによって、人格が格段に向上します。
 これが「全てに主となる」の極意です。

5.中心軸を持つ

 しかし、糸巻きの芯がないと巻くことが出来ないように、自分の中心軸
をしっかり持っていなければ、主となって聴いたことも、観たことも、動
いて感じたことも積み重なりません。
 「自分の中心軸を何に置くか」という命題は、非常に重要です。
 「~~に生きる」とタイトルを決めれば分かりやすいかもしれませんね。
 「誠心誠意に生きる」「利より信に生きる」「優しさの中で生きる」等
と考えてみれば、自分の生きる道が見えてくるのではないでしょうか?
 それが見つかれば、それを中心軸として、全てに主となって考え、行動
していくことで、自分が磨き上がっていくことでしよう。
 私は若い頃、そうですね、30歳くらいの時かな? パートのおばさん
たちに非常に受ける存在でした。
 しかし、その時、私の言った不用意な一言がその人を深く傷つけ、それ
以来私を避けるようになり、まずい空気が流れる様になってしまいました。
 私はリカバリーに努めましたが、一向に関係はよくなりません。それ以
来その人は軟化することはなくそんな暗い関係が固定してしまったのです。
 相手を傷つけたことは言い訳のしようもありませんが、私もひどく心が
痛み傷つきました。
 こんなことが起こった原因は、先の言葉の置き換えにもあった、マイナ
ス系の言葉で人を笑わせて人気を取っていたことのしっぺ返しだったので
す。
 それ以来、笑わせる時はプラスの言葉で笑わせようと反省し、決心しま
した。これが中心軸が定まった瞬間です
 そこから私は明るい笑いに気を配るようになり、トラブルはなくなりま
した。
 私は若い頃、非常識人間として通っていました。
 しかし、今は常識人と思われて、「こんな時どうするんですか?」なん
て質問をよくされます。常識って難しいですよね。
 ある人にとってはAが常識だが、別の人にとってはBが常識だったりし
ます。
 まして、若い頃は中心軸って言われても、そんなもの知ったことかとい
う感じです。
 中心軸は、常識ということではありません。自分の考え方の背骨です。
あくまでも「自分の」というところが主体です。
 ということで、私の例からして、それを忘れず積み重ねていくことによ
って、それが常識と擦り合わさって、共通の領域に来るんだと思います。

6.見栄を張らない

 もう一つ、中心軸が定まった瞬間がありました。
 それは、私が事業を失敗した時のことです。
 「会社を興したのだから世間並みにしないといけない」という囚われた
観念がありました。そこで、社名入り封筒を作ったり、会社のロゴラベル
を作ったり、接待などをしました。
 今考えると全く滑稽です。其の時は真剣にそうしないといけない、そう
するものだと思っていました。そんなもんなんですね。形に囚われて、自
分を見失っていたのです。
 それで事業が失敗し気付きました。
 「本当にすべきことは何なのか?」「自分が出来ることは何なのか?」
を真剣に模索し、今のスタイルを再確立してきました。
 見栄を張るという行為は、結局は弱いものが自分を大きく見せるため、
また競争の原理で、比較してしまうという囚われから来るものです。
 それがなくなり、見栄を張らなくてもよいようになった時点で開放され
ると自分らしさが復活し、中心軸が見えてきます。
 そんな、生き方を見つけて、早く自分を確立して下さい。

7.最後に

 「全てに主となる」という内容は理解できましたか?
 ベンチマーキングやアナロジカルシンキングは、ひょっとしたらこのテ
ーマに近いものがある様な気がします。
 今回のテーマは、目にする全てのもの、耳にする全てのことに関して吸
収効率を向上することで、人間性を向上しようと言う提案でした。
 と言ってもシャカリキにならないこと。
 マイペースで結構ですよ。
 しかし、この視点を持っているといないとでは、先に置いてえらく違っ
てくることは間違いありませんからね。
 人生の先輩が言うのだから、間違いない!

                 ではまた次回もお会いしましょう!

ありがとう (感謝の心)

メルマガ再録 (2007年4月9日) 第39号


日常における感謝の心は、それを教えられていないから出来ないのです。指導方法としては、まず自分自身が実践してその姿を見せることです。頭一つ下げられないスタッフを見過ごしてはいけません。

           < ありがとう >

1.はじめに

 今回は、「ありがとう」について考えてみます。
 いつものように、「ありがとう」の意味を調べてみました。
 「ありがとう」は、感謝の気持ちを表す言葉。感動詞的にも用いる。
 「ありがとう」の語源は、形容詞「有り難し(ありがたし)」の連用形
「有り難く(ありがたく)」がウ音便化し、「ありがとう」となった。
 「有り難し」は、「有ること」が「難い」という意味で、本来は「滅多
にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表した。
 『枕草子』の「ありがたきもの」では、「この世にあるのが難しい」と
いう意味、「過ごしにくい」といった意味でも用いられている。
 中世になり、仏の慈悲など貴重で得難いものを自分は得ているというと
ころから、宗教的な感謝の気持ちをいうようになり、近世以降、感謝の意
味として一般にも広がった。
 こんな感じの内容でした。
 つまり、相手の行動に対するリアクションとして、自身の心の動き・感
謝を「ありがとう」という言葉で表現するということですね。

2.相手の想いを受け止められる感性

 感謝は相手の行動に対しての感情なので、相手がいくら素晴らしいサー
ビス、思いやりを発揮してくれても、それを感謝できる自分の感性がない
と、その相手の想いを受け止められないということですよね。
 また、そういう人は相手にもそういうサービス、ホスピタリティが発揮
出来ないという事でもあるでしょう。
 では、どうすればその感性、感受性を向上させることが出来るのでしょ
うか?

3.感性、感受性を向上させるキーワード

 これが、簡単な様でなかなか難しいテーマなんです。
 それで、まず山崎宣次先生の「感謝のできる人になる」という冊子から
自分なりに単語を抜粋してみました。
 プラス心のキーワード
 「ありがとう、幸福 、感謝、すみません、嬉しい 、喜び、尊敬、愛、
助け合い、よろしく、自然の恵み、思いがけないサービス、元気、美味し
い、お世話、必要、生き甲斐、仲良し、お辞儀、握手、涙、胸いっぱい、
信頼、支え合い、仲間、家族、ご恩送り、楽しい、優しい、希望、生きて
いる、自由、必要とされている、役立つ、心を磨く、価値創造、自分らし
い」等々
 こんな言葉がセレクトできました。
 これらの言葉が敏感に受け止められて、言える、行動できるようになれ
ば、これは相当レベルの高い人になるでしょう。

 ちなみに、マイナス心のキーワードも掲載しておきましょう。
 「紛争/争い、疑心暗鬼、空しい、残酷、悲しい、腹立たしい、苦しい
恨み(うらみ)、憎しみ(にくしみ)、絶望、不安、不自由、必要とされ
ていない」等々です。
 このマイナスワードを口にしていると、潜在意識がそちらの方向へ行っ
てしまい、結局物事が上手く行かないという結果になってしまうので、言
わないようにすることが大切です。

4.どの様に教えるか

 ということは、これらをどの様に学ぶか、教えるかですね。
 学びの場としては、日常、研修/セミナー、講習、、本、先輩の話、先
達の話、親からの話、OJT等々があるでしょう。
 それよりも大切なことは「日常、全て学びの場である」ということです。
 そういう視点を持つことの大切さを、徹底的に教えなければなりません。
 その基本の根っこの部分の考え方を教えていない(知らない)スタッフ
が多いということを指導側の人間は認知しておかないといけません。
 つまり、知らないから出来ないのです。
 その前提に立てば、まず最初に、教える作業をしなけれならない。
 なぜそうかというと、いつの時代か、その日本の良き伝統が崩れ去り、
最近の親、地域、学校が教え切れていないからです。
 そのことを憂いても仕方ないので、気がついた人から、今からそれを再
構築するしかないのです。
 指導方法としては、まず自分がそれを見せることです。自分が出来ない
ことは、スタッフも出来ません。
 相手からの心からのサービスを受けた場面で感謝の心を伝えられないス
タッフには、必ず指導しないといけません。
 頭一つ下げられないスタッフを見過ごしてはいけません。
 「こうするんですよ」ときっちり指導し、それを積み重ねていくしか方
法はありません。

5.小林正観さんの本の一節から

 ちょっと話は遠回りになりますが、「ありがとう」という言葉がなぜ良
いエネルギーを持っているのかを考えている時に、2冊の本にめぐり会い
ました。
 1つは、小林正観さんの本「究極の損得勘定」(宝来社)です。
 余談ですが、小林さんは昭和23年生まれで私と同い年です。
 その一説から。
 『人間にエネルギーを吹き込むものベスト3というのは、「感謝」「笑
顔」「賞賛」の3つです。私はこれを頭文字をとって「おかえしの法則」
と名付けました。』
 どうですか? 結構ギャグも入っていて好きですね、このスタンス。
 そんな本の72ページに、こんな内容のものがあります。要約して書き
ます。
 「水はマグマの水蒸気が雨になって海になったというのが通説だが、N
ASAの研究で人工衛星の写真を分析したら、地球約2万キロ上空に氷が
浮かんでいるという新しい理論を発表した。その氷は、ある一定量毎日大
気圏外から飛んできて地球の上空に浮かんでいる。それが地球に入ってく
る。その量と地球の歴史46億年を掛け算したら、今の海水量とぴったり
一致したらしい。
 え~~~!って感じでしょう。
 さらに、水にいろいろな言葉を見せたり、音楽を聞かせたりして、その
水の結晶を調べたら、「ムカつく」「殺す」などの言葉にはグチャグチャの
結晶になったが、「ありがとう」と言ったらダイヤモンドの様な一番きれい
な結晶になった。
 これも、え~~~!って感じでしょう。

6.江本勝さんの本の一節から

 さて、ここからが大変です。
 知り合いの人に水についての本があるのでと紹介を受けて買ったのが、
「水は答えをしっている」(江本勝著、サンマーク出版)です。
 読み進める内、おやっと思いました。
 どこかで聞いた話題だぞ!
 そうです。90ページを読んでいると、あれっ?これって小林さんの本
で言っていた内容だぞ!
 ビックリです。
 無作為に読んでいる本が、リンクしていたんです。
 それも、「ありがとう」というテーマでメルマガを書こうとしている私
になぜか完璧にシンクロしていたのです。
 思わず、鳥肌が立ちました。
 関係ないかもしれませんが、このメルマガの発行回数が、今回で39回
目ということで、サンキューなのでこのテーマにしたのですが、これも何
らかの導きではないかと、1人でゾクゾクしております。
 小林さんは多分この本を読まれて、書かれたのではないでしょうかね?
 話はそれましたが、江本さんの本には大変なヒントがあります。
 その中から、抜粋加工して書いて見ます。
 この本は、水の結晶が外部からの波動エネルギーを感じてそれに反応し
ているという様な主旨の内容です。
 小林さんが書かれていたように、水は宇宙から飛来したもので、雨や雪
となって地上に達する。この学説はアイオワ大学教授のルイス・フランク
博士が発表したもので、NASAとハワイ大学がこの説に信憑性(しんぴ
ょうせい)があると認めています。
 水なしで生命が誕生しないのは周知の事実です。生命の源である水が、
宇宙から届けられたということになると、私達人間を含む生命は、みな地
球外生命だということになります。
 一方、著者江本氏の研究によると、水が凍る時、水の分子は整然と連な
って結晶格子を作ることになる。これが六角形の構造となって安定し成長
すると水の結晶となって目に見えるわけだが、自然とは違う情報がそこに
もたらされていると、きれいな六角形が形成されないのです。
 「ありがとう」「愛」「感謝」という言葉は、大自然の掟、生命現象の根
本原理なのです。
 それは、自然の風景を見ればわかります。木々や草花はお互いに尊重し
合い、共存し合って生きています。
 それに対して人間が作った「ばかやろう」「死ね!」などの人を傷つけ
る言葉には結晶はグチャグチャの形になり、見るも無残な形になります。

7.最後に

 ここまで読まれて、どうですか?
 目からウロコが落ちましたか?
 私は、大変な衝撃を受けました。
 つまり、水の結晶の写真はまぎれもない事実です。信じる、信じないの
問題ではないのです。
 そうです。事実なんです。
 人間の70%が水で出来ている以上、水の存在を無視できません。
 だから、その水が、「ありがとう」「愛」「感謝」にきれいな結晶を結
び、邪悪な言葉に結晶を結ばないということが事実である以上、自然の摂
理である以上、それに従わなければ、どんどん悪い方向に行くのは当然で
しょう。
 めちゃめちゃ回りくどい話でしたが、「ありがとう」という言葉のパワ
ーの分析に一石を投じることが出来たような気がしています。

8.次回案内

 では、次回の案内です。
 次回のテーマは「全てに主となる」です。
 どんな場面でも主体性を持って取り組むことで自己研鑽となり、より早
い成長が期待できます。
 そういう考え方で人生を生きれば、楽しいですよ!!

 では、次回もまたお役に立てるメルマガを目指して作文しますので、応
援よろしくお願いします。
                 ではまた次回もお会いしましょう!

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